2020年8月8日土曜日

一宮から島田・安黒三角点

 


宍粟市山崎と一宮の東側の尾根には関西電力の山崎実験センターがあります。北からこれを目掛けて登ってみました。登り口は安黒共同墓地の北側の林道ゲートです。ゲートを抜けてすぐ南側の斜面を登って墓地の裏に出ると平坦な植林です。これを抜けて正面の尾根を登り始めました。最初は緩やかですが、地形図でもわかるようにだんだんと勾配がきつくなります。標高400m付近になると急斜面ですが、踏み跡があって楽に登れます。岩が増えてきますが、土は崩れて滑りやすいので注意が必要です。そして少し藪っぽくなると倒れたネットがあって、山崎智頭線三鉄塔がありました。送電線は南から西にぐるっと大きく曲がっています。地形図にある播磨北線から山崎智頭線への送電線はありません。


ここからは関電の巡視路なのですが、巡視路は590m+ピークの下で東西に分かれます。ですがここは真っ直ぐに斜面を登って590m+に登り、それから東に尾根を歩きました。巡視路は580m+の鞍部で合流しましたが、巡視路の方向は倒木地帯なので真っ直ぐ上がって正解だったようです。坂を登ると島田四等三角点(614.67m)があります。座って休むのに良い岩があります。ここから南に尾根を下って鉄塔を見に行きました。ここも巡視路です。この鉄塔は地形図でも航空写真でも南から来た送電線の終点になっており、どうなっているのか不思議でした。鉄塔はやや低めで、確かに送電線はここで終わっていました。普通の送電線は2回線なら6本(1本は実際には6本の電線からなる)あるのですが、5本のしかなく、4本は碍子の端で終わっていて、その先は繋がっていません。南側の一番下だけは碍子の数も異なり電線の数が4本で(他は6本)、鉄塔本体に繋がっているようでした。鉄塔には番号を表示したプレートもなく、電力を送るためには使われていないようです。よく調べると谷の南側にも3つの鉄塔があって、その先は終わっています。黒いプラ階段は南に斜面を下って続いていましたが、実験センターに入っていきそうだったので、三角点に戻って東に尾根を歩くと、山崎智頭線ニ鉄塔に出ました。。


さらに東に尾根を登りました。自然林ですが「武庫ノ台」の標石を久しぶりに見ました。少し登ると播磨北線ニ鉄塔があります。周囲は広く草地になっていて、鹿が草を食べていました(写真)。実験センターも見えます。主尾根に上がると植林です。ここは2012/07/08に歩いています。その時には藪で苦労していますが、今回はなるべく踏み跡を辿ってみると、多少の倒木がある程度でした。しかし729.4mピークはシダと灌木の藪です。入っていけますが三角点は黄色いポールのさらに奥にあって、金属プレートの安黒四等三角点(729.4m)はイバラの中に埋もれているので探すのに苦労しました。


ここから北西に尾根を降りるつもりだったのですが、降りていった方向は藪で、抜けるのは大変でした。頭の周りをハチだかアブだかがブンブンと飛び回っており、判断力を鈍らせました。なんとか降りて山崎智頭線四鉄塔にたどり着きました。しかしここからも下り方向に道はなく、藪を降りました。鉄塔の周囲の倒れたネットを過ぎて、尾根がもっと南なのに気づき、藪をこいでそちらに行くと、少し掘られた道がありました。おそらく三角点の手前で関電の「火の用心」に従えば、こちらに出てこられたのではないでしょうか。この道は尾根に作られており、古くて荒れているものの途切れることはなく、とても助かりました。かなり長い尾根をこの道で降りました。408mピークに上がるところでは、真っ直ぐ上がっていく道もあるようだったのですが、すぐに途切れているようなので、道に従って南側を巻きました。これは巻道というよりは谷道で、何度か丸太の橋を渡り、最後は林道に出ました。堰堤を通って、最初に抜けたゲートに戻りました。この下山は正解でした。


この付近の地図が林道のゲートの前にあり、読みにくいのですが、登っていった付近は湯の郷、降りてきた付近一帯は池岩と呼ばれているようです。降りてきた尾根には「牛ケ首」という面白い場所(岩?)があるようですが、この地図から場所を特定するのは困難でした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「山崎」です。



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