2020年8月26日水曜日

岩屋観音から法道寺山

 


岩津の岩屋観音は、舗装道路ができているので車で行けますし駐車場もあります。しかし古来からの参道もあるはずで、まずそれを歩きました。観音川に沿った舗装道路には点々と石仏が置かれており、これが参道だったことがわかります。途中の害獣避けの扉には「旧参道 土砂崩れあり 通行できません。」と書いてありますが、土砂崩れ程度ならと思って行くことにしました。車道(森林管理道 岩屋観音線)がターンして登り始める所をまっすぐ行けば川沿いの旧参道で、所々に石仏が置かれています。七丁を過ぎるとトイレがあり、「二十二番岩屋山鷲原寺」の道標があって山門があります。山門の中に願かけ地蔵があります。ここからは石仏の置かれている登山道です。石の階段があります。右手の水流は岩盤をなめるようになります。流石に古来の参道でよく整備されていて、楽に歩けます。土砂崩れも見当たりません。一番危ないのは、最後に舗装道路が横に来て参道を圧迫し、参道が非常に細くなっている箇所で、これは土砂崩れというよりも人災ですので早急に手入れしてほしいと思います。岩屋山観音堂は、長い急な階段の上です(巻道もあります)。ご本尊の石仏はこの日は見られないので、隣のお堂にお参りしました。


岩屋観音には「行者岳まで2000M」と道標があります。そして「行者岳 遊歩道」へ向かいましたが、これは遊歩道と言うには厳しい道でした。ところどころ階段もありますが、石が多くて歩きやすい道ではなく、滑りやすいところもあります。送電線が近くにないのに赤い「火の用心」が立っています。これとピンクのマーキングで道がわかりますが、気をつけないと迷う可能性もあります。地形図の破線道とは違っており、特に後半はどんどん東に行ってしまうので悩みましたが、石の階段があるので昔からこれが道なのでしょう。最後には植林の中に道標があって、行者岳登山口3.7km 2時間15分だそうです。そしてすぐに稜線に出ました。近くには錆びたドラム缶があります。


この稜線は2018/12/10に通ってます。ちょっと東に歩くと、2012/10/27に南から来た尾根があって、それを今回は登ったり下ったりしながら南に歩きました。769mピークは迷いやすくて、壊れかけた地積図根三角点がありますがその前を降りると間違いで、単にピークを通り過ぎるのが正解でした。以前あった地籍調査のテープはありません。少しアシビが生えていますが、それ以外はとても歩きやすい尾根でした。806.4mピーク(法道寺山)の手前は急斜面で、まっすぐは登れず少し東側の尾根に回りました。山頂には上生野二等三角点(806.38m)がありますが展望はありません(写真)。さらに、南西に曲がって植林を歩きました。地形図では710m+の鞍部には南から破線道が描かれていますが、上からは倒木のある植林の中の谷が見えるだけでした。そして、国土調査の金属プレートのある730m+ピークを越えて、690m+から北に下山することにしました。


この北に向かう尾根は、地形図で見るとやや急斜面がありますが、なだらかな下りに見えます。ところが実際はまず2つピークがあり、上りも下りも急斜面の岩の塊のようで、越えるのに苦労しました。北側に巻道があるようなのですが、消えかけています。藪っぽく灌木が邪魔で、足元は急で滑りやすく、最悪の尾根です。地形図の正確さを疑いました。楽な方向に降りると進路が制限されるため、方向も間違え気味で、何回かトラバースしました。標高550m付近からはネットがあり、この付近から少し歩きやすいのですが、543mピークが大岩で、ネットはここで東側に降りて行きました。大岩をよじ登って降りる自信がなかったので、ネットに沿って東側に降りて、大岩を巻きました。しかし急斜面で滑落しそうでしたし、途中でマムシを踏みそうになりました。ここを過ぎると滑りやすい急斜面となり、なんとか降りると岩はありますが植林でだいぶ楽になりました。しかし下草が多く、降りていくとシダが増えてきました。そして最後はまた滑りやすい急斜面を降りなければなりません。真っ直ぐ降りると道路の急な法面に出てしまうので、東に寄って谷沿いの破線道に降りました。何度か転びましたが、降りられました。ここはむしろ西側の谷の方に降りたほうが楽だったかも知れません。


下山は、2020/08/12に通った尾根で降りるのが正解です。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「但馬新井」です。



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