2019年8月6日火曜日

古市から松尾山

白髭岳と松尾山には古市駅から住山の方を回って登るのが普通だと思いますが、このコースは古市の北の山から尾根伝いに松尾山に登ろうというものです。登り口は駅の北東にある二村神社にしました。神社の近くの尾根先に赤い「火の用心」があり、小道を上がると丹南線三二鉄塔がありました。下半分は樹木や竹に覆われていて、見上げても先端が見えません。巡視路はここで終わりなので、尾根の中央に戻って登りました。道は不明瞭ですが下草がなく、木もまばらなので問題なく登れました。典型的な里山で倒木がありますが、適当に歩いていくと、倉谷山への小さな道標があって、これが登山ルートだということが分かりました。さらに歩くと、地形図で古市駅裏からの破線道と合流する所では、駅からは明確な道が来ており、こちらで登るのが正解かも知れません。この道のおかげで歩きやすくなり、倉谷三等三角点(366.69m)に着きました。道の脇にポールが立っています。展望はありません。

この先は北に向かってひたすら尾根歩きとなります。特に面白いものがあるわけでもなく、景色もあまり見えませんが、グループでワイワイ言いながら歩くのなら楽しいのではないでしょうか。1時間ほど歩いて、登山道と合流しました。顔にはまったく凹凸がありませんが可愛らしいお地蔵様があり、その先には石垣があって、その上の平坦地にはおそらく塔頭があったのでしょう。道はこの先西に水平に進んで卵塔群へ行くのですが、まっすぐに登ってみようと思って北側の尾根に上がるとここも平坦地で、かなり大きな建物がいくつもあったような感じです。登っていくと水平道があり、ここにもお地蔵様がありましたが、これは松尾山の東側を南北に通る道です。ここからさらに尾根を登りました。木に掴まらなくても登れるくらいの斜面ですが、途中で北側斜面に作業道を見つけて北寄りに登りました。距離が延びた分だけ少し楽に主尾根に上れました。松尾山山頂(687m)はすぐでした。ここは酒井城跡として知られています。

下山は以前に篠山口駅から松尾山に登った時の逆コースで北東の尾根を下りました。それから道を歩いて「肩越の辻」に着きました。ここは地形図では破線道が4本集まっていますが、実際には道が5本あります。以前に登ってきた道である、赤い「火の用心」のある道に進みました。関電の巡視路と言っても鉄塔までは遠く、509mピークをはじめ、いくつかのアップダウンのあと、地形図で南の尾根への分岐のあるところまで来ました。何の道標もありませんが、何本か黄色いテープが巻いてある木の所から南に降りる道がありました。最初は急勾配で道もちょっと怪しいのですが、あとは里山らしい道になりました。440m+ピークは地形図では東に巻道がありますが見つからず、ピークを越えて南に降りると、幅広い林道が尾根を横切っていました。さらに林道は尾根の東側を南に伸びていましたが、これはすぐに終わってしまうので、最初から尾根に上がって尾根上を歩きました。これも長い尾根で、特に面白いものはありませんが、たまに植林がある他にも植生が目まぐるしく変わるという印象を持ちました。途中に尾根を横切る道があり、下っていくと共同アンテナの残骸があり、その南の300m+ピークから少し下った所には小さな平坦地が作られていました。最後は赤い「火の用心」が2つあって巡視路となりましたが、この地点には鉄塔の跡と思われる四角いコンクリートがありました。しかし2つしかなく、間隔も狭いので、何か違うものだったのかも知れません。巡視路で丹南線三三鉄塔に出て、そのまま道路に降りられました。最初と最後は巡視路というのは正解と思います。

行きも帰りも長い尾根歩きで、5時間もかかってしまいましたが、道路よりも山道が好きな方にはお薦めです。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「篠山」です。

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