兵庫県と鳥取県の県境に位置する赤谷山には何度も登っていますが、手軽に登れそうなルートで登ってみました。登り始めたのは新戸倉トンネルの手前にある国道29号線沿いの駐車場から少し下った谷の所で、谷の奥へ道もありそうでしたが、いきなり尾根を登り始めました。最初は急勾配の自然林、それから相変わらず急勾配の植林、少し楽になって889mピークは植林でした。この先は勾配も緩く、障害物のない尾根登りで、自然林も多く、木の間隔の広いところも多くて、自然を満喫できます。標高が高いので暑さでバテることもありません。気持ちよく登っていき、標高1020m+の細尾根では南側の谷に水が流れていました。そして標高1050mを超えた付近から急にチシマザサが生え始めました。最初はパラパラだったのですが、すぐに両手でササをかき分けて登っている自分に気が付きました。この付近からは再び急勾配ですがチシマザサが茂っており、それよりも邪魔なのは倒れた灌木で、避けられずに持ち上げて投げたりしながら登りました。なんとなく踏み跡というか獣道もあるようで、それを探して登りました。悪戦苦闘の末、1190m+で県境の稜線に出ました。戸倉峠と赤谷山への道標がある場所です。ここから赤谷山はチシマザサの回廊を抜けてすぐでした。落折二等三角点(1216.57m)があります。天候は良かったのですが、眼下に雲が動いていくのが見えました。
下山は県境を北に戸倉峠の方向に戻りました。登ってきた1190m+ピークを過ぎて、1143mピークまで行き、東にチシマザサの急斜面を降りました。ここも登ってきたチシマザサの藪と同様で、ササをかき分けるだけでなく倒れている灌木の枝を避けながら下っていきました。特にチシマザサの茎は地面に倒れているのを踏むと滑るので、何度か転びました。しかしここでも標高1090mを切った付近で尾根になると突然チシマザサは消えて、太いブナなどの自然林になり、楽に歩けるようになりました(写真)。こちらの尾根は登ってきた尾根よりも自然林が多い感じで、幅の広い気持ちの良い尾根が続きました。何の特徴もありませんが、山歩きとしては文句ありません。間違った方向に降りないように気をつけて気分良く下っていきましたが、地形図でもわかるように最後は急斜面です。どちらに降りたら楽なのかわからなかったので、とりあず尾根をまっすぐに降りましたが、木に掴まらないと降りられない急勾配でした。少し勾配が楽になると作業道が横切っていたので北に辿ってみましたが、結局は国道29号線に向かって降りて行きました。少し草叢がありましたが、抜けると駐車場にでました。ただ、駐車場の手前に草叢に隠れて溝がありました。要注意です。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「戸倉峠」です。
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