2022年4月2日土曜日

巡視路から登った成ト三角点と太田滝

 


神河町の成ト三角点には最近何度も行っていて、直近では2022/03/27に登って南からの林道が無いことを確認しました。今日はもっと西の太田ダムの下にあたる谷の付近から登ってみました。目指すは尾根の途中にある高圧線の鉄塔で、まずは県道8号線沿いに東に戻って林道を登りました。ミツマタの花盛りの林道で地形図通りに延びていますが、赤い「火の用心」は見つからず、北の谷に出てしまいました。谷の向こうになにか立て札が見えたので谷を渡って行ってみると、「火の用心」が2枚あって「草南線No105」と「播北No30」です。目指す鉄塔は後者なので、そちらの方向に歩きました。こちらもミツマタが咲いていますが、だいぶ谷を登ってから道は水流を南に横切って植林を登っていきます。急斜面をジグザグに登っていき、播磨北線三〇鉄塔に着きました。ここでもミツマタがお迎えしてくれます。ちょっと展望があります。


鉄塔からは当然巡視路はありません。まっすぐに登るのは難しそうだったので少し南にトラバースしてから登り始めました。かなりの急斜面ですが、植林なので登れます。最初の標高差100mくらいはかなり急で、その上は少し楽になりましが、岩が増えてきました。おかげで登りやすい所もありましたが、大きな岩を登ろうとして途中で進退窮まりかけました。無理は禁物で、大岩は巻くべきです。標高750mを超すとだいぶ楽になって、植林を抜けて自然林になると836mピークに着きました。気分の良い場所です。東側は植林で、降りると2022/03/27に歩いた林道に出ました。北に歩きましたが、そのまま成ト三角点に行くと前回と同じなので途中の分岐を左に取りました。この道は山の西斜面を北に向かい、最後は鞍部に出てきました。ここは2021/10/16に太田ダムから戻ってくる途中に通った、謎の「火の用心」のある所です。東に斜面を登って成ト四等三角点(821.42m)に行きました。ちょっと休んでから西に斜面を降りて鞍部に戻り、そのまま林道を歩き続けました。少し曲がりながらですが斜面を登って行き、途中に赤い「火の用心」があります。最初は鉄塔から南西に尾根を降りようと思っていたのですが、林道がどこに行くのか気になったのでそのままそのまま歩きました。871mピークの西側を通り、結局上部調整池の「協生」の広場に出てきました。


ここから下山するなら太田滝を通るルートしか考えられません。そのルートにどうやって出るかが問題で、地形図でダムの下に描いてある実線は道ではなく石の積んである法面の縁なんですね。遊歩道のようなものもあるのですが道はなく、適当に降りていって舗装道路の終点に出ました。ここから道を歩いて放流路の西側に行き、草木南小田第一線九四鉄塔を見ていたら近くに「太田の滝540M」の標識を見つけました。ここからは登山道で太田の滝まで降りました。水路を越えて降りていきます。途中に階段が作られている所もありましたが、荒れ気味の道でした。滝は何段かに分かれていて全部合わせるとかなりの高さですが、枝が邪魔でかなり見えにくくなっていました(写真)。


太田の滝からは地形図の谷沿いの破線道で下山しました。かつて整備された感じはしますが、斜面の道なので流されて残っていません。それでもなんとなく道の残骸を辿りましたが、土石流などで完全に流されている箇所もあって、登山道とはいえません。道が残っていてもイバラの枝がせり出していてとても歩きにくくなっています。途中で道はターンして河原に降りますが、ここも大きな石が多くて歩きにくく、降りていくとミツマタが道にたくさん生えていました。ミツマタだけならかき分ければ良いのですが、一緒にイバラも生えているので容易ではありません。ミツマタの群生はきれいなのですが楽しむ余裕はありません。この谷は本当にミツマタが多く、道以外の所もミツマタで埋まっていました。なんとかイバラの枝を折りながらミツマタの藪を抜けて行き、最初に見た2枚の赤い「火の用心」に出ました。今回はここから谷沿いの道を折りましたが、ここはミツマタのない植林でした。しかしこの道は発電所の敷地に出てきてしまい、道に出る扉には鍵がかかっているのでフェンスの横をすり抜けました。全くお勧めできない登山道でした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「長谷」です。



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