2022年1月15日土曜日

赤穂木生谷の北の山

 


赤穂の山は概して藪山が多く、それも登山には向かないシダ藪が多いのですが、それを承知で海に近い山に挑戦しました。木生谷は赤穂市街の西、大津川の西岸の谷にある集落です。この北の山並みは山陽自動車道の南にあってあちこちからよく見えるので登ってみました。地形図には187mピークまで破線道がありますが、あてにはならないので墓地に向かいました。墓地の脇にフェンスがありますが扉があって抜けられました。この上は石積みがあってかつては耕作地だったようです。小屋がありますが登っていく道はなさそうなので、この尾根を登ることにしました。よく見ると踏み跡がありましたが、徐々にシダと灌木の藪がひどくなり、踏み跡も探すのが難しくなりました。それでもなるべく踏み跡をたどって登りました。岩場があり、赤穂市街と海がよく見えました(写真)。しかし藪は厳しく、迂闊に突っ込むと嵌ってしまいそうだったので踏み跡を探し続けました。結局30分かかって180m+ピークにたどり着きました。この付近はシダは少ないのですが、東の187mピークに行こうと思って間の鞍部に向かって歩くとシダ藪になりました。さいわいこの付近は北側に踏み跡があり、上手に歩くとシダを避けられました。187mピークは細い灌木が密集して生えていました。


187mピークからは西に縦走しました。180m+ピークに戻り、方向を見極めて北西の斜面を降りましたが、大きなシダの塊が多く、それを避けて踏み跡を探しました。この付近は北側に寄って歩き、鞍部にはちょっとだけシダの生えていない場所がありました。徐々に登って190m+に着きました。相変わらずの藪ですが、斜面ではないので多少は楽です。しかし踏み跡があっても灌木が固まって生えていたりするとなかなか進めません。棘のある木も多く、それを押しのけたり棘から服を引き剥がすだけでも大変でした。マーキングは皆無です。シダの生えていない砂地もあり展望はときどきあって、北の新幹線も見えました。次の200m+ピークに向かっては、尾根の南側に踏み跡がありました。地面を見るとしっかり土が見えるので、道と言えると思うのですが、シダが茂って両側からはみ出したり、灌木の枝が邪魔をして、なかなか歩けません。場所によっては灌木が左右から道を覆い隠してトンネルになっていて、地面を這って通りました。そんなことをして200m+ピークには着きましたが、その先の尾根はシダの塊で埋まっており、踏み跡は北側にあるようでした。しかしこれも藪で覆われており、そのまま楽な方に行くと北に下山しそうでした。170m+の鞍部北側付近に来たところでそのまま尾根の北側を進むのは無理に見えたので、鞍部に向かって急斜面の藪を登りました。この場所も足元を見るとシダは生えていません。シダをかき分け、邪魔な枝を折り、棘のある枝を避けつつ急斜面を登って鞍部の中央に出ました。


この先も尾根上には大きなシダの塊がありました。ここまで187mピークから2時間かかっており、藪こぎにも飽きたので、ここから下山することにしました。ちょうど南向きの広い谷は傾斜も緩そうでした。降り始めるとシダはなく、灌木の間を抜けられました。ほどなく踏み跡が現れて、徐々に道らしくなりました。この下山は大正解でした。藪はなく、石積みのある耕作地に出てきました。あとは道を歩いて奥池を通り、木生谷に戻りました。


体力と気力を要する藪漕ぎでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「三石」です。



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