これは有名な山ですが、姫路からは遠い山です。しかし一度登ってみたいと思っていたので、出かけてみました。播但道から無料の北近畿豊岡自動車道をひたすら走り、八鹿氷ノ山ICで降りて、北の山をぐるっと回って少佐川沿いを西に走ります。だんだん道が細くなり、すれ違いが難しくなりますが、木材を積んだトラックも通るので気が抜けません。道の両側の空きスペースと側溝を確認しつつ走り、なんとか名草神社に着きました。姫路からほぼ2時間です。
神社の下に車をとめて坂を上がると立派な重要文化財の三重塔がありました。しかし神社本体は修理中で見られません。登山道は神社から南に向かった所で始まり、西の名草峠へ登っていきます。植林の中の道で、ちょっと下を向いたお地蔵様がほぼ等間隔に置かれています。鳥取方面からの参道だったのでしょう。峠まで13丁でした。峠に出ると南に尾根を歩きます。西側下には林道もあります。周囲は植林が多いのですが、ブナも結構あって楽しめます。紅葉には早かったようです。案内板もたくさんありますが、大谷の頭というのがどこだったか分かりません。山頂は切り開かれて枯れたシダに覆われており、巨大な方位盤があります(写真)。ちょっと先には金属プレートの妙見山四等三角点(1135.49m)があります。名草神社からは1時間半程度です。
下山は東のキャンプ場に向かいました。植林の平らな尾根を歩きましたが、どこから降りたらよいのか分かりません。とりあえず地形図の破線道の方向に歩くと、階段があって登山道だということが分かりました。ときどき木に説明板が付いていたり、階段も多く、整備された登山道です。しかし遠くから見えるマーキングが少ないので、いったん道を外れると戻るのは大変です。特に尾根を降りていって、いきなり曲がる所ではだいぶ迷いました。景観を損ねるかも知れませんが、赤テープのマーキングを増やしてほしいと思います。登山道は急斜面をジグザグに降りて、広々した植林に降りてきて(ここは階段が無いのでまた迷った)、最後はキャンプ場の奥の道に出ました(ここも道が消えた)。キャンプは難しそうなキャンプ場を通って道路に出ました。キャンプ場への分岐にある案内図ではこれは大ナル新道という道のようですが、見晴らし台とかはどこにあったのでしょうか?
ここからは名草神社に道を歩けばよいのですが、歩き足りなかったので地形図の破線道を探してみました。これは道路より高い位置に描かれているので、植林の斜面を登りました。道はありませんが、よく見ると作業道のような、少し周囲の斜面よりも傾斜が緩い部分があるので、そこを歩きました。消えかかっている道なので何度も途切れますし、そもそもこれが破線道なのかも分かりません。後でGPSで確認するとだいぶずれていました。それでもなんとか二つの谷を渡り(2つ目は奥に滝が見えた)、そのまま歩くと道路に降りる所にはコンクリートの壁がありそうだったので、2つ目の谷で道路に戻りました。この斜面歩きは全くの蛇足です。
名草神社まで車で上って来れば、この高さの山にしては、登山はそれほど大変ではありません。人気があるのも理解できます。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆ 蛇足の部分は★★★
地形図は「栃本」「関宮」です。
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