篠ヶ峰には何度か登っていますが、いつも東の氷上町の方からでした。そこで、西の多可町加美区丹治から登ってみることにしました。とはいえ、こちら側からは山頂まで舗装道路が延びていますから、普通に登るとそれを辿ることになります。そこで、北向きに登って、大井戸山から篠ヶ峰への尾根を歩くことにしました。
まず丹治で道を探すと、集落の東に春蘭荘という温泉と桜公園があることが分かりました。この公園の北側に林道があります。チェーンがかかっていますが、よく整備された道で、これを山裾沿いに歩きました。途中には通称名という札がたくさんあって、「山ノ神」「在郷軍人山」「勝太郎切跡」など興味深い名前がありました。機材運搬用のモノレールもありましたが、藪の中に登って行っていました。そして大きくヘアピンカーブすると舗装は無くなり、最後に道は2つに別れ、ひとつは送電線鉄塔の方へ登っていました。これは奥多々良木線三四鉄塔で、展望があります。ここからは尾根を真っ直ぐに登ることにしました。さほどの藪ではありませんが、枝をかき分ける必要がありますし、ネットがあって邪魔です。勾配もあるので体力勝負の登りでした。そして主尾根直前まで登ると、未舗装の幅広い林道がありました。尾根の下を巻いて走っている感じで、どこまで行くのか見に、左(北東)に行ってみました。するとすぐに終わっていたので、その付近から尾根に上がって、さらに西側に歩いたのですが、これは逆方向でした。急坂を必死に登ると、地積図根三角点があって、「大井戸山 清水山」の矢印がありました。ここは2012/09/14に通った大井戸山から清水山へのルートで、篠ヶ峰へのT字なっているピークでした。実は林道は主尾根に沿って走っていたのだと気付いて、引き返して篠ヶ峰へ向かいました。
大井戸山と篠ヶ峰の間の尾根は勾配もあまりなく歩き易く、北に氷上町方面が望めました。そして林道の切通しがありました。この林道は加美区と氷上町をつなぐものなのですが、南側には「5号(日向)線」という林道があって、これがさっき出会った林道のようです。ここをちょっと南に行けば山頂に通じる舗装道路があるのですが、それではつまらないと思って東に歩きました。この林道はしっかり作られたようですが非常に荒れています。やっとのことで氷上町へ降りる所まで出ました。地形図にはここから山頂まで破線道があるのですが、実際にはありません。急斜面を登ると動力線があって、2014/11/24に氷上町から登って来た尾根だということに気付きました。右下に道路を見ながらの、けっこう勾配があって長い尾根登りで、やっと山頂に着きました。アンテナ群があり、展望も良好です。自動車がとまっていました。
山頂からは南の尾根を降りました。すぐに2014/12/03に通った「火の用心」が3枚ある地点に出ました。ここで南に降りる所は、これがないと見落としそうです。前とは逆方向に歩いて、奥多々良木線三六鉄塔に出ました。この先を歩いても良かったのですが時間もなかったので、ここから下山することにしました。送電線の下は伐採されていますが、それが故に藪で降りられません。そこで、南側の植林を降りました。急勾配で伐採された木が転がっていて非常に降りにくかったのですが、少し降りると林道が見えたので頑張って降りました。この林道は「3号(籠谷)線」だそうで、南に大回りしてから舗装道路に出ました。
最初は林道を歩き、帰りは舗装道路を歩いた割には5時間近くかかりました。丹治から篠ヶ峰は直線距離でも3km近くあり、登山にはあまり向いていないようです。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「丹波和田」です。
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