2017年5月14日日曜日

大茅からダルガ峰

ダルガ峰(だるがなる)は、駒の尾山から行ったことはありますが、尾根歩きだったので西側に広がる避難小屋のある平坦地には行ったことがありません。そこで、西の大茅から登ってみることにしました。大茅スキー場から登山道がありますが、それでは面白くないので、大海里川の北の尾根で登ることにしました。登り口の尾根先には地形図では墓地があります。この墓地は金網で囲まれていますが、山に入るには金網の外を登りました。すぐに急斜面の植林になりますが気持ち良く登れました。少し登ると鬱蒼とした植林になりましたが、地形が不自然に複雑で、かんな流しの跡のように思われました。特に小才田四等三角点(845.73m)の手前は大きくえぐれていて、自然にできたものとは思えません(写真)。三角点の方は、落ち葉の中に5cmほど頭が出ていました。この尾根には時々土石流の痕のような岩もあります。そして、三角点付近から周囲は自然林が増えてきます。南側すぐ下には未舗装の林道が見えました。そして、標高950m付近は急斜面で、大きな岩がありました。これを登り切ると、「おかやま森つくり県民税事業」の杭が立っています。平成20年にCO2対策として間伐をしたようです。この上には未舗装の林道があり、それを少し歩いてから林道ダルガ峰線に出ました。ちょっと南に歩くと整備されたトイレと休憩所があります。舗装された林道を北に歩いて、中国自然歩道で平原に入りました。平原と言っても緩い上りです。木はあまり生えておらず、枯れたススキが重なっている中に道が登っていきます。すぐに「若杉後山歩道避難小屋」がありますが、夏は閉まっているようです。この付近は木がないので夏は非常に暑いと思われます。登りきって県境の尾根に出ると林になり、中国自然歩道を南に少し歩くと宍粟50名山の「ダルガ峰(なる)1163m」の標識が立っていました。これがなければ、どこが山頂か分からないくらいに平らです。

下山は登った道を林道ダルガ峰線まで戻り、少し南の尾根にしました。未舗装林道をちょっと歩いてから尾根を辿って下りましたが、地形が複雑でGPSがないと簡単に迷います。最初は新緑が美しい自然林ですが、そのうちに植林が増えてきて、ここもかんな流しの跡らしく、地形は複雑です。不自然に残った細い尾根を下りました。なるべく長く尾根で下ろうと思ったのですが、最後は尾根が終わって谷に降りました。下草はありませんが間伐した木の転がっている谷間で、歩きにくく、斜面を歩いて舗装された林道に降り立ちました。ここは三倉木谷と呼ばれるようですが、大きな堰堤が作られています。道路も地形図に描かれているものとは異なる、南側の道路を降りました。吉野川沿いに降りてからは、大茅地区活性化協議会の芝桜公園を見て帰りました。

一周4時間くらいなので、標高差700mを考えると楽に歩けたということでしょう。累積標高は1600m以上になりました。林道ダルガ峰線はGoogleのStreet Viewで辿れるので、雰囲気を知るには便利です。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「坂根」です。

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