三室山近辺はネマガリタケが茂っており、登山は要注意の地域です。最近では2015/09/05に赤西渓谷から登ってひどい目に遭っています。しかし北から登ったというレポート([1])に勇気づけられて、登ってみることにしました。
出発点は国道29号線を北に走り、新戸倉トンネルを抜けて鳥取県に入ってしばらく走り、大野から加地を抜けて林道を南に走った所です。この林道は吉川にも大通峠にも繋がっており、交通量があるため荒れていませんが、対向車注意です。標高は既に800mもあります。ここからちょっと林道を入り、川を渡る(というか、水が舗装道路の上を流れていましたが)手前で右手の尾根に登りました。植林の尾根で急勾配ですが腕を使わなくても登れるので劇登りというほどでもありません。最初は比較的手入れの良い植林で、900メートル地点付近は平らで一息つけます。徐々に自然林と混ざってきたと思ったら標高1000mを越した付近で林道に出ました。おそらく最初に歩いた林道の続きと思われます。じっさいGoogle Mapには描かれていますが、未舗装道路です。さらに林を登り、1100m付近からは枯れたネマガリタケとシダが見られるようになりました。その先の小さなピークを越えた先は以前はネマガリタケが茂っていて通りにくかったと思いますが、現在はほとんど枯れて茎だけが残っていました。それでも倒れたネマガリタケは滑るので歩きにくく、難所でした。県境の主尾根も枯れたシダとネマガリタケに覆われていました。ようやく道を見つけて、少し歩き易くなりました。この道はネマガリタケが茂っている場所はちゃんと巻いているので、ネマガリタケと格闘する必要はありません。辿っていけば、三室山に登り着くことができます。主尾根までが1時間、三室山まで30分程度でした。9月にはあった千北小創立百周年記念登山の板がなくなっていました。
三室山からは北に下りました。こちらの尾根は幅が広くて方向が定まりません。赤テープと積雪の上に残った鹿の足跡を頼りに降りましたが、ネマガリタケがかなり残っています。しかしそれでもネマガリタケを腕でかき分けて進むようなところはないので、滑らないように注意さえすれば大きな問題はありません。赤西山への尾根ががよく見えます。1200m小ピークを過ぎて、1210m+へ上がると、ここからは北西の尾根を歩きました。ここはいつも三室山からよく見えて気になっていた尾根です。歩いてみるとここもネマガリタケが枯れた跡のようで、枯れたシダが広がっていました(写真)。広々として平らで眺めもよく、風がなければ気持ちの良い場所です。ただしネマガリタケの茎が竹槍のようにたくさん立っていて、邪魔なこともありました。正面にくらますを見ながら1178mピークを過ぎると少し木が増えてきます。そして再び木のない1174mピークから西に植林の中を下山しました。ここも尾根の幅が広くて方向が定まりませんが、ピンクのマーキングがありました。やや急勾配の植林をしばらく降りると、林道がありました。左右どちらに行くか一瞬迷いましたが、少し下り気味の右に歩いて、無事に出発点まで戻ってくることができました。
全行程3時間程度の短い登山でしたが、標高差は500m以上あります。県境の尾根はネマガリタケがだいぶ減っていましたが、決して歩き易くはありません。
展望 ★★★
藪山度 ★☆☆
地形図は「岩屋堂」「西河内」です。
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