国道29号線沿い波賀町谷の集落の北から害獣避けの扉を開けて、植林の中を登ると、安積上野線一九鉄塔があります。ここからは西側の引原川沿いを見下ろすことができます。北側には三峯神社があり、説明書きによると、150年ほど前に埼玉県秩父郡から勧請されたそうです。お詣りしてから神社の裏を登り始めました。少し植林を登ると、谷四等三角点(353.50m)がありました。この先は自然林になって、登りが続きます。木立が切れる所があって、下の谷川がよく見えました(写真)。谷川沿いから見上げると、この場所ははっきり分かります。この後も植林と自然林が混ざった森を登りますが、ずっとなんとなく道があって、登りやすい尾根でした。標高580m付近には林道の終点がありました。西奥山林道が延びて来ているようです。標高差はあるものの、長い尾根なので急登はありません。
主尾根に出る690m+地点は三叉路になっています。ここには2010/08/27に北から来ました。ここからは、その時のルートを逆に歩きました。美しい植林が多く、気持ちよくアップダウンを歩いて行くと、谷村三等三角点(769.85m)に着きました。付近はアシビが茂っていますが、三角点は埋もれていません。さらに北に歩くと、鞍部に共同アンテナがありました。ここから次の750m+ピークに登ると、ここは広く切り開かれていて共同アンテナがいくつかありました。
さらに真っ直ぐ北に歩くと楽に道路に出られそうでしたが、出発点に戻るのが大変そうだったので、ここから東の尾根で下山することにしました。やや急峻な尾根ですが、植林なので問題なく降りられました。しかし標高が600mを切ったあたりから、植林の起伏が増えて歩きにくくなりました。よく地形を観察すると、かんな流しの跡のようでした。そういえば、登り始めから土の色の黒い山だと感じていました。尾根だけはかろうじて残っているのでそれを辿りましたが、596mピークの南側はほぼ削られている感じでした。尾根を東の端まで歩き、舗装された林道に降りて南に歩きましたが、周囲は棚田で、かんな流しで平らになった所を棚田にしたようです。今では植林になっています。
特に藪もなく、歩き易いルートでした。途中で一番良く見えたのは東山でした。最後のかんな流し跡は予想外でしたが、歴史を感じさせます。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「安積」です。
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