氷上町成松の北には安全山という名前の山があります。下から見上げるとアンテナ山で登る気にはならなかったのですが、調べてみると面白そうな山なので登ってみました。山頂まで舗装道路があるのですが、まずは西の方の山に登り、安全山を最終到着地点としました。
氷上町上新庄の北に神社が二つあります。林道(真っすぐ歩けば、後で出てくる穴地蔵に行けるはずです)の東側にあるのが高井神社で西側が若宮神社ですが、若宮神社の裏手の斜面を登りました。植林を避けてガレ石の多い所を登りました。勾配は地形図の通り急でしたが、意外と楽に尾根に上がれました。尾根は切り開きがあり、軽快な尾根歩きを開始しました。自然林も植林もありますが、どちらも歩くに困るようなことはなく、藪もありません。383mピークから立身山四等三角点(452.64m)まで軽快に歩き、さらに尾根を登り進みました。この付近は黄色い「上新庄共有林界」というプラ杭が目立ちます。「上野」という赤い杭もあります。「境」という標石がたくさんあります。標高650mまで達して東から来る尾根と合流すると「幸世村直営地界」という標石が増えました。そして700mを越して、地形図でくの字に曲がったピークに出ました。ここも幸世村直営地のようですが、北側のピークまで行くと「御水山730M」という札が立っていました。実は三角点からこのピークまでは2014/05/17に登っているのですが、その時はこのピークは水山ということにしていました。
730mピークからは引き返し、東の尾根を降りました。こちらも幸世村直営地の標石とともに道があります。561mピークを過ぎて坂を降りて行くと「穴地蔵」への道標があったので行ってみました。斜面に付けられたほぼ水平な道を歩いて行くと、大きな岩の穴の中に安政二年の石仏が置かれていました。ここへは北の井中から道があるようです[1]。さらに安全山を目指して歩くと、途中の470m+ピークは展望台となっていましたが木々が茂りすぎてあまり展望はありません。そして440mピークには金属製の四等三角点がありました。No.114536ですが、国土地理院の基準点成果等閲覧サービスには載っていないので、名前は不明です。452mピークに上がり、激下りすると鞍部に出ました。ここからちょっと急な上りがあって、その上に絹山三等三角点(537.31m)がありました。そして少し藪っぽい尾根を抜けると安全山のアンテナ群が現れました。KDDI、NHK、丹波市消防本部、関西民放と多彩ですがNTTは未確認です。山の名前にあやかってか「全国産業安全祈願碑」もあります。良い山名を付けたものです。安全山からは地形図どうりに東に降りる道があるようですが([1])、アンテナがどっかりと東側を塞いでいるのと、遠回りになるので、コンクリート舗装の道を降りました。山頂から少し降りたところの道路脇が崩落しており、ブルーシートがかかっていますが、崩落して木がないために素晴らしい展望が得られていました。霧山や向山などが一望できる最高の展望地でした(写真)。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は[黒井」です。
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