カッコ良い名前のこの山は、日本一低い日本分水嶺のすぐ近くにあります。麓の二宮神社から登る道もあるようですが、長い尾根を縦走してみようと思って、登り口はこの山並みの一番南、石生交差点のところにある行者堂にしました。標高121mだそうですが、ちょっと登るといきなり視界が広がります。北に下ると鯉寄坂だそうで、登山道が延びています。また登ると開けた場所に出てきますが、ここは城山と呼ばれ、その名の通り城跡のようです。石生四等三角点(197.78m)があります。
城山からは三角点の後ろ側の道を降ります。Docomoの向山アンテナの方に降りると、長者稲荷に下山してしまいます。この道は「分水嶺の径」で、急勾配の所にはトラロープも張ってある、整備された登山道です。この先は「カンジョウ坂」を通り、NHKの氷上石生テレビ中継放送所がありますが、おそらくもう使われていません。横田山古墳の標識もあり、共同アンテナもあります。その先に「高速トンネル上」への道標があったので少し行ってみましたが、下山してしまうようなので戻りました。次は高圧線の鉄塔で、黒井支線1号鉄塔です。1号というのは、このすぐ西側で分岐しているからです。この先も整備された道が続きます。大崎と市辺を繋ぐ大崎坂を過ぎて、愛宕神社参道への道標がありましたが、山麓の神社だと困ると思ってそちらには行かずまっすぐ歩くと、「権現山(愛宕山)349m」に出てきました。ここはピークの先の鞍部なので、戻ってみると愛宕神社がありました。神社の南には大きな岩があり、南側の眺望が楽しめました。
取って返して北に歩くと、349mピーク(ここが権現山でしょう)にはNTTのものらしき東向きの反射板がありました。この先には「野山砦跡」への道標がありましたが、尾根の先の方らしいのでそちらには行かず、分水嶺の径を進みました。次の按分は市部坂です。そして東の天王に降りる道があり、北摂津長田野線102鉄塔があります。次の鞍部にも道があり、その先は直進は天王坂、西へ分岐すると霧山となっているので、西に行きました。霧山の山頂は平らでいかにも城跡です。氷上城が霧山なのか城山なのかは分からないようです。霧山には角の丸くなった氷上二等三角点(371.53m)がありました。アシビが茂っていて、展望はあまりありません。二宮神社への下山道がありました。
霧山からは東のピークに戻って分水嶺の径を北に歩きました。そのまま歩けば天王坂ですが、出発点に帰るのに大回りになるので370m+ピークから西に植林の尾根を降りました。こちらは整備されていませんが道はあります。この下山は正解でした。一旦160m+の鞍部で林道が尾根を越しているのを横切り、次の180m+のピークに上がると、大きな岩に囲まれた大きな穴がピークのてっぺんにありました(写真)。説明が全くないのですが、古墳ではないのでしょうか?さらにそのすぐ先の、地形図に岩のマークのある所にはじっさい大きな岩があり、西側の素晴らしい眺めが広がっていました。そして植林の193mピークを越すと、また林道があり伐採作業が行われていました。この付近は地形図では北に神社が描いてありますが、建物はありません。南に林道を歩き、地形図どうり破線道で下山しました。途中にある神社のマークは戦国時代の武将波多野宗高の碑です。あとは1時間掛けて戻りましたが、経塚があったりして歴史を感じさせる道でした。
分水嶺の径は見るものが多くて楽しめる道でした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「柏原」[黒井」です。
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