「播磨の峠ものがたり」という本を読んでいて、大樅峠に行ってみたくなりました。黒田庄駅の北の踏切を渡ると兵主神社の鳥居があり、そこから門柳を抜けて県道559号線を東に走ります。道は狭くなりますが、急坂はなく、雰囲気の良い植林地帯となります。地形図で実線道が終わる付近に車を停めて歩き始めましたが、この先も峠まで簡易舗装の道路が続いています。ただし地形図よりは北側を曲がりながら登っていきます。峠では左右に林道が分かれますが、説明書きを見ると平成16年の台風災害の後で植林を整備したようです。峠へは階段を上がります。左右の伐採地は金網で囲まれています。その間は藪で、イバラも多く、注意して抜けるとその東側は植林となります。峠のお地蔵さんはありませんが、境界の標石が打ち捨てられています。消えかかった登山道の標識があり、南には大呂峠、高山などの地名が書かれています。ここから南に斜面を登りました。
急斜面ですが登山道なので歩きやすく、ひとしきり登ると大呂峠へ道標があります。ここは鉄尾頂上と書いた札がありますが、鉄尾を消して松尾山と書いてあります(他の道標には金掘という名前もありましたが、どこのことでしょうか?)。登山道整備を平成24年から25年に行ったようで、どうりで歩きやすいはずです。ここから西脇市と丹波市の境界を東に歩くのですが、その前に南の600m+ピークに行ってみました。ここは2014/03/19に西から歩いて来ました。テープのマーキングはたくさんありますが、山名の札はありません。北に戻って市境を東に歩きました。赤い板の案内板がたくさん木に付けられていますし、道も整備されています。513mピークは大杉山というのかも知れません。大呂峠というのは460m+の鞍部で、南向きに石に掘られたお地蔵さんが立っています。南向地蔵というようです。ここは南北に降りる道があるようです。その東の480m+の小ピークからは北に降りられるようですが、まっすぐ歩くと奥多々良木本線74鉄塔に出てきました。北に展望があります(写真)。そのまま尾根を歩くと510m+ピークを過ぎて513mピーク(大杉山?)に行ってしまいますが、市境は510m+ピークから東に降ります。
高山に近づくと急勾配になりますが、トラロープが張ってあります。途中に「地蔵の森公園」という初出の道標がありました。山頂は展望はありませんが、高山四等三角点(659.59m)があります。標石はかなり角が欠けています。さらに東に歩くと伐採地があり東側に展望が開けます。白髪岳が見えます。この東の591mピークは猿藪山という魅力的な名前ですが、ここから北に下山しました。「地蔵の森公園」からの登山道です。420m+の鞍部まで降りると「けやき峠」と書いてありました。ここから「地蔵の森公園」への道は植林の作業道で狭くて見失いがちでした。しかし林道高山線に降りるとあとは楽に「地蔵の森公園」に着きました。
公園からは遊歩道で首切地蔵尊まで歩きました。たいへん賑わっているのには驚きました。ここから西に林道(奥山林道?)に入り、大樅峠を目指しました。地形図の破線道付近に赤い道標があり「大樅峠 栢野越」と書かれていたので、そこから植林に入りました。枝打ちした枝が多が積もっている斜面で、最初は道がありませんでした。谷が細くなると道がありましたが、ひょっとすると登り口を間違えたのかも知れません。とにかく歩きにくい植林を登って大樅峠に戻りました。3時間半ほどで一周してきました。
大樅峠の門柳側は台風の後で山林の整備が進み、東側は首切地蔵尊を中心に行楽地となりつつありますが、その間の峠は今や道も消えかかっています。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「谷川」です。
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