2011年2月26日土曜日

長谷から登る庵の行者山(鷲栖山)


先日は庵から行者山に登りました(2011/02/06)。とても気持ちの良い山歩きだったので、天気の良い日に南の長谷から登ってみました。佐用の北から東に長谷川沿いに車で走りました。ここの地名は「はせ」ではなく「ながたに」のようです。どの尾根から登るか迷っていたのですが、奥長谷に入ると、道の左側に送電線の鉄塔への巡視路を示す赤い「火の用心」の札が立っていたので、そこから登ることにしました。番号は太く88と書いてありますが、78とも書いてあります。

この場所は谷ですが、倒木で埋まっています。巡視路はすぐに消えてしまいますが、鉄塔は南の方に立っているはずなので、南側の尾根を登りました。地形図で見てもわかるように非常に急斜面ですが、少し登ると道がありました。それを辿って登って行くと、千種佐用線78鉄塔がありました。小ぶりの鉄塔で、碍子が4つしかついていません。この送電線の鉄塔はどれも簡単なもので、電信柱か火の見やぐらと見間違えるようなものが多いようです。その中ではこの鉄塔は鉄塔らしいものでした。少し南には、二本の鉄塔で3本の電線を支えている珍しい形の鉄塔もあります。建設が昭和31年1月ですが、鉄塔としては平成5年6月になっているので、以前は88鉄塔だったのでしょう。

ここから西に登って300m+の稜線に出ました。佐用町の地籍図根三角点がありました。この尾根は予想どうりなだらかで歩きやすく、道がありました。北へ歩くと、一度下って鞍部に出ました。地形図では中村からの破線道が登ってきていますが、実際中村方面に降りる道がありました。西向きには道はなかったようです。

ここから北の斜面に向かいました。やや急ですが登りやすく、350m+まで気持よく登りました。370m+ピークには再び地籍図根三角点がありました。この付近は東側は倒木の多い植林、西側は自然林で、その間の細い尾根を歩きます。時々展望もあります。前回も通った尾根の三叉路に出て、ちょっと西に歩いて和正谷四等三角点(418.3m)に行きました。この後は前にも歩いた尾根を東に進みました。今回は雪もなかったので、前回よりは楽に歩けましたが、尾根のネットだけは馴染めません。

行者山山頂からの眺めは相変わらず素晴らしく、特に日名倉山から後山あたりの山並みが雪をかぶっているのが絵になっていました。少し休んでから、東の460mピークに向かいました。行者山の山頂からこちらの尾根に下りる道はないので、最初は藪を抜けました。しかし尾根がはっきりすると道らしくなりました。最初は岩場です。こちらの尾根にもネットがあり、数字の埋め込んである標石もありました。いったん鞍部に降りて、あとはやや急な斜面の登りです。460mピークにはネットがあり、そのまま歩くと尾根は南に曲がります。これを真っすぐ進んで下山して波線道に出ることも可能でしたが、地形図で見るとかなり急なので、大回りですが東の尾根に行きました。すぐに450m+のピークがありますが、これは岩の塊です。一番上に地籍図根三角点が埋め込まれていました(写真)。

この先の鞍部は広々した感じでした。その先の410m+ピーク付近から420m+ピークあたりも広い尾根で、東方面の展望が得られます。山崎町の丸山(2010/12/29)付近の山が見えました。この後はずっと下りで、大部分は道がありました。最後には民家の裏に出てきましたが、ネットなどはありません。

この付近の山はシダがほとんど生えていないので、歩くのが邪魔なのは灌木と倒木だけでした。天気も良く眺めもよかったので、満足できる山歩きでした。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆
地形図は「土万」です。

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