2011年2月6日日曜日
庵の鷲栖山(行者山)
各地にある行者山の中でも、平福の利神城の北東にあるこの行者山は、山頂に祠があることで知られています([1][2])。天気のよい日に行ってみました。
ルートは[1]を参考にしました。平福から庵川をさかのぼり、庵の神社に車をとめて、少し東の橋を渡りました。小屋があり、猪が逆さに吊るされていたのでちょっとびっくりしました。この先の谷は倒木で埋まっているので、南の尾根に登りました。急斜面の植林で、稜線に着くまでは苦しい登りでした。この尾根を登るなら、むしろ尾根の先端の道路のところから登るほうが楽かも知れません。
尾根は歩きやすく、ときどきは道もありました。木々の間から南北に展望もあって、気持ちの良い尾根歩きでしたが、岩場もあれば潅木の薮もあるので、気をつけて歩く必要があります。何箇所か急登もあり、最後も急な尾根を登って和正谷四等三角点(418.3m)に出ました。この付近は木が少なくて素晴らしい展望です。この日は春霞で遠くは見えなかったのですが、いかにも頂上に登ったという実感が味わえました。
この先も少し尾根を歩き、尾根の分岐を北に折れました。この地点は迷いやすいのかと思ったら、まったく見事な三叉路でした。この先の尾根も気持よく歩けました。410m+ピークは地籍図根があります。この先は痩せ尾根で、ネットが張られていますが、壊れているところが多くてあまり困りません。ただしネットや針金を足にひっかけて転ぶと、狭い尾根から滑落しそうです。岩場の下りもあって、積雪があると危険そうです。危険もありますが、左右に木々の間から展望があって、山歩きを満喫できる尾根でした。
再び400mを越すくらいまで来ると、東から道が上がってきて、歩きやすくなりました。これが正しい登山道(参道)のようです。木の鳥居があり、頂上には祠がありました(写真)。鍵がかかっていて中が拝めなかったのが残念です。頂上からの展望は素晴らしいのですが、少し木が多くて、見えない方向もあります。三角点はありませんが、地籍図根がここにもあります。
下りは西に尾根を降りました。ここは非常に急斜面の岩場です。残雪はなかったのですが、砂地で掴まるところがなく、下山には向いていません。立ったままでは降りられない場所もありました。しかも斜面が広がっていて、行くべき尾根がうまく見つからず、少し降りてからトラバースして方向を修正しましたが、これも危険でした。岩の多い尾根ですが、350mを切ると楽になりました。アップダウンがあって、379mピークを過ぎるとはっきりした道が現れて歩きやすくなりました。この道は稜線沿いに続いており、最後は斜面をジグザグに降りて、猪の吊るしてある小屋に降り立ちました。
あのピークによく祠を建てたものです。ときどき参拝に行きたいものだと思います。
展望 ★★★
藪山度 ★★☆ 下山は特に注意
地形図は「土万」です。
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