2011年2月20日日曜日
神谷池を一周
姫路市豊富町、加西市との市境近くにある神谷ダムは、背後に川の無いダムです。これは、このダムが市川の水を汲み上げて蓄えるいわば水甕の役割を持っているからなのですが、川がないということは周囲はすべて山で、一周歩くことが可能なはずです。これを試みてみました。
神谷ダムには車で行けるはずだったのですが([1])、保守道路に入るといきなり通行止めになっていました。しかたがないので車を停めて歩き始めました。ダムまで歩き、東側の山に登りましたが、登り口に悩みました。なるべく周回道路は歩かないつもりだったので、最初のカーブを曲がったところから登り始めました。ここは谷で、岩を伝って少し水が流れています。その滑りやすい岩の上を登って行ったのですが、周囲は藪で、それを避けて左右にコースを変えながら歩きましたが、藪には違いありません。かなり苦労して、ようやく稜線に到達しました。ここには踏み跡らしきものがありますが、長らく歩かれていないらしく、左右から草や木が飛び出していて藪となっています。250m+のピークまで登ると、少し展望がありましたが、藪は続きます。ようやく道らしいものが現れたのは、250m+ピークの手前で南西からの尾根と合流してからでした。250m+ピークからは市境を歩くことになり、切り開きがはっきりして楽になりました。
登り始めて1時間近くかかってやっと到達した藤禾三等三角点(269.1m)には複雑な標識が立っています(写真)。ちょっと周囲の木が育ちすぎですが、良い眺めです。その東の250m+ピークには第二展望台という黄色い展望台があって、ここでも展望を楽しめます。この付近は遊歩道なので眺めも良く、歩きながらでも北条や笠松山が望めます。その後分岐点があって、芝生広場に降りられますが、ここは西に歩きます。すると次は第一展望台という第二展望台と同じ仕様の展望台があり、ここからは福崎方面がよく見えます。そして更に牧野キャンプ場目指して西に歩きました。この付近は神谷ダムの北の端です。ほぼ真っ直ぐな道で、周回道路に降りる分岐がいくつかありました。210m付近にはパラボラアンテナが二つ並んでいました。その先で道は南西に曲がり、西山田四等三角点(224.8m)が道の脇にありました。この先も良い道が続き、東屋が現れました。ここは展望台ということになっていますが、展望はありません。しかし、遊歩道の途中からは西や北の展望があります。この付近は牧野自然公園だそうで、地図がありました。付近には西側に降りる分岐がいくつかありますが、焼山頂上という方向に歩きました。焼山というのは神谷池に飛び出した尾根上のピークの名前ですが、こちらは行き止まりなので、光景寺山頂という方向(西)に進みました。
この次の210m+ピークから道は北西の152m地点のある尾根に降りて行ってしまいます。池の周りを歩くには、ここは南西に行かねばなりませんが、道がありません。結局藪に足を踏み入れることになりました。この部分の尾根は見つけにくく、かなり藪を歩いてやっと尾根に乗れました。いちおう踏み跡がありますが、かなりの藪です。木の枝を避けながら、かつては道だったかも知れない踏み跡をたどりました。三つの200m+ピークを越すと、西側から道が上がってきており、これとピンクのマーキングを辿って260m+ピークに出ました。この付近は以前に畑山から歩いてきたことがあります(2007/11/04)。ここから東に向かう尾根はシダが多く、また灌木もあれば笹も生えていたりして、かなり密集した藪です。道はあるようなのですが、草木が覆っているので上からでは見えません。270m+ピークもひどい藪で、特に南側は歩けません。北側には道らしいもの(つまり地面に何も生えていない場所)が続いていますが、すぐに見えなくなりますし、途切れる場所だらけです。ここと258mピークとの間の尾根もひどい藪でした。午後も遅くなってきたので、結局ここから北に谷を降りて、周回道路に出ました。この谷は水が無く、木も少なかったので楽に降りられました。
神谷池一周は、結局果たせなかったのですが、ダム西側のピークから周回道路に降りる斜面はかなり急で、登りはともかく下りはかなりの勇気が要りそうです。もっと南に降りる尾根もありますが、おそらくひどい藪で、しかもダムの下に降りてしまうので、望ましいコースとは言えません。このピークに関しては、いずれ藪山を歩きたくなった時に残しておくことにします。神谷池一周コースとしては、藤禾三角点の近くから山に登り(道があればですが)、ぐるっと回って焼山付近で周回道路に降りる(道があります)のが正解と思います。道が整備されているところと整備されていないところの落差が大きすぎです。
展望 ★★★
藪山度 ☆☆☆~★★★
地形図は「笠原」です。
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