2010年12月29日水曜日

山崎の丸山


丸山と言われても、どこだか分かる人は少ないでしょう。山崎町から西に走って、青木の先を北に曲がって菅野川を遡ります。塩田を通り、寺西を抜けると左手に岩上神社があります。ここに車を停めて、さらに北に歩きました。「F.S.播磨西高等学院」があり、ここに「林道丸山線 延長2026米幅長3.0米」と書いた杭が立っています。未舗装ですが手入れの良い林道です。しばらく歩くと林道が左右に分かれます。ここから正面の山を登り始めることにしました。

問題はどう登るかです。地形図で見ても、じっさいに見上げても、急斜面です。とりあえず林道を右に行って、橋を渡ってから左を見ると、道のようなものがありました。そこで水のない小川を渡ると、尾根をジグザグに登る道が見つかりました。しっかりと整備されており、急斜面を難なく登れました。逆に、この道がなければこの斜面を登るのは難しかったでしょう。登山計画の甘さを反省しました。

この登山道は500mを越しても続きました。最終的には651mピークまでは、ほぼ道がありました。660mを越すと倒木が増えてきます。その先の680m+ピークにはネットが張られ、倒木も多く、雪が1cm積もっていたこともあり、歩くのは大変でした。ここから729mピークまでの尾根は、倒木だらけです。729mピークからは西に稜線伝いに降りました。この斜面も倒木がありますが、600m+の鞍部まで来ると北側が植林になり歩きやすくなりました。ここから西側の稜線までは、楽な登りでした。登ってから少し北に歩くと、谷の奥四等三角点(726.59 m)がありました(写真)。ここが水ノ丸山頂のようです([1])。

ここからは尾根を南に歩きました。こちらの尾根には倒木が少なく、冷たい北風が強かった以外は気持ちよく歩けました。細い尾根や岩の多い場所もあり、意外と飽きません。二つ目の730m+ピークからは南東に尾根を降りることも可能でしたが、倒木が多そうだったのでやめました。714mピークは真っ直ぐ歩くと西に行ってしまうので、南に斜面を降りましたが、赤いマーキングもあって迷うことなく進めました。塩田三等三角点(657.07m)は土と落ち葉に埋まっており、「三等」の文字しか見えません。あやうく見落とすところでした。この付近が丸山のようです([1])。ただし、登山を始めた林道分岐付近にあった「水源かん養保安林」の看板では、林道分岐の正面の山が丸山で、この付近は焼尾となっていました。三角点の南から東に尾根を降りることもできそうでしたが、尾根の先は地形図で見るとかなりの急勾配なので、パスしました。ちょっと苦労したのは、610m+ピークから南東の尾根に降りるところで、植林なのですが、尾根が上からよく見えないので困りました。ピンクのマーキングがあるのですが。

503mピークを過ぎると、真新しいネットが現れました。西側斜面の倒木処理を行った跡のようです。この付近から東に延びる尾根を伝って下山しました。この尾根も上からは良く見えず、すこし東側斜面を彷徨って見つけました。どうやら倒木処理の行われている地点付近から東に降りれば良いようです。この尾根を選んだのは地形図で勾配が緩やかだからで、じっさい急斜面もなく、倒木もなかったので正解でした。途中で南側に道が見えましたが、尾根をそのまま降りました。最後は作業道に出て、「F.S.播磨西高等学院」に辿り着きました。

5時間近く歩きました。風が強く雪も少し舞っていて、良いコンディションとは言えません。このコースは木が茂っているので、夏でも気持ちよく歩けると思います。その分だけ展望が無いのが残念なところです。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「土万」と「千草」です。

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