2011年1月3日月曜日

奥小屋の奥を一周


たつの市新宮町の栗栖川を遡った地域は奥小屋と呼ばれ、上所と下所という二つの集落があります。この地域は何度か歩いていますが、今回は栗栖川の源流に当たる谷の周囲を一周してみました。登り口は上所にしました。川に沿って舗装道路を走っていくと、最後は行き止まりになります。この道路は県道44号相生宍粟線で、いわゆる播磨テクノラインなのですが、ここから山崎町までは通行不能区間になっています。通行不能と言うよりも、道がないと言った方が正確です。

この付近で東側の山に登り口を探しましたが、斜面は倒木が多く、また麓には畑が多く、入っていくのは容易ではありません。結局県道のどん詰まりから452mピークを目指して登ることにしました。最初は作業道があるものの、その先は非常な急斜面で、木や木の根に掴まらないと登れません。残雪が少し落ち葉の上に積もっており、滑りやすいので注意して登りました。しばらく登ると少し勾配が楽になり、落ち葉を踏みながら気持ちよく歩けるようになりました。多少の倒木はありますが、最初の急斜面以外は適当な登山コースと言えます。452mピークには、「3級基準点 兵庫県土地開発公社 新宮 No.3-4」と彫られた金属プレートがありました。この先は宍粟市とたつの市の境界を目指しましたが、残雪も倒木も増えました。尾根をはずれた所に道が付けられている場所もありました。何度も尾根筋に出ましたが、なかなか市境には出ません。

と思っていると、いきなり視界が開けました。出てきた市境のピークは柏原城趾だそうで、東側と北側が伐採されており、正面に国見山の展望台が見えています。写真はここから見た水剣山です。手前に長水山、後ろに黒尾山も見えています。登りはじめから、70分くらいでした。ちょっと休んでから「スギ木立休憩所」と書かれた道しるべの方向(北向き)に市境を歩き始めました。この付近は国見山として整備された登山道ですから、どんどん歩けます。ただし目的の尾根に行くには461mピークの北で東に曲がる登山道を離れて、西に行く尾根に乗る必要があります。この分岐には何のマーキングもありませんが、西の尾根の北側には東から道が来ていたので、国見山の方から来れば分かりやすいのかも知れません。

この先の尾根には下草が無くて歩き易いのですが、倒木はたくさんあります。道がはっきりしている所も多く、細い尾根道になっている場所もいくつかありました。逆に道が凹んでいる場所もありました。どちらも倒木があると歩くのは大変なので、道を逸れて歩いた場所もありました。倒木を跨いだり潜ったりするのが苦でなければ、気持良い山歩きでした。松茸山の名残の荷造りテープもあります。尾根の分岐は多く、三箇所で間違った方向に行ってしまいました。405mピークは登らずに南側を巻いた方が簡単です。この付近からは2008/10/13に来た尾根を反対側から歩きましたが、記憶よりも倒木が多いと感じました。そして前と同じ尾根で下山しました。稜線からこの尾根を見つけるのは容易ではありませんが、よく見ると下の方にやや平らな場所が見えたので、意を決して急斜面を降りました。幸いにこれが目指す尾根で、あとは尾根伝いに上所に下山しました。最後は植林の作業道を降りましたが、これもかなり急勾配でした。

残雪があって、あまり良いコンディションとは言えなかったのですが、3時間ちょっとで一周できました。展望のあるのは柏原城趾だけでしたが、倒木にいらつかない向きにはお勧めできます。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「三日月」「安志」「山崎」「土万」です。

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