2010年8月28日土曜日

市川町の東小畑三角点



最近よく市川町の山を歩いていますが、今回はやや東寄りの、岡部川沿いの下牛尾から北に登る山です。この付近の町名は市川町下牛尾ですが、「市場部落」という表記も使われています。登り口は廣幡神社で、裏の道を登ると隣のお寺の墓地から山に向かって道があります。真っ直ぐに荒れ気味の森を抜けると気持ちの良い尾根に出てきました。この先は道がありますが、稜線上ではなく少し降りたところに付けられています。尾根はシダが茂っていることが多いので、この道を歩きました。308mピークでは道は西側を巻いていますが、ここは岩とシダの多い南斜面を登ってピークに立ちました。ピークもシダだらけで、展望もありません。

また尾根歩きに戻って、北に進みました。ちょっと東側の眺望が得られたところもありました。場所によってはシダが元気ですし、切り開きも怪しくなるところがありますが、それでもほとんどは道が付けられていました。378mピークも藪で、そのあと細い尾根を通ってから主尾根に50mほど登るところが、一番疲れました。

主尾根は人通りが多いらしく、空き缶やペットボトルが多数捨てられています。まず北に歩いて425mピークに行きました。木の間から、先日登った河内三角点の山が見えました。南に戻ると、「松茸山 売買につき入山厳禁 市場部落」と書いた札が木に付けられていました。松茸山なので入山者が多いようです。さらに尾根を南西に歩くと、東小畑三等三角点(444.97m)がありました(写真)。この先は植林になりますが、まっすぐ歩くと一つ西側の谷に降りることになってしまいます。地形図をよく見ながら見通しの効かない雑木林の急斜面を南に降りて、352mピークに通じる尾根に乗りました。この尾根も切り開きがあり、割と楽に歩けました。

この尾根は南に進むに従って藪っぽくなります。途中に東側が伐採されている所があり、素晴らしい展望が得られます。317mピークの南は急斜面で降りると大きな草が生えていますが、道は続いています。どんどん藪っぽくなりますが、切り開きは明瞭です。そして、地形図で東西に破線道が走っている鞍部に出てきました。この付近は倒木がひどいのですが、倒木の下に峠道がありました。ここを更に南に歩くと、下岡三角点に行けますが、そちらは以前に歩いたので(2009/03/07)、この破線道を降りることにしました。

ところが峠に達していた道は破線道とは全く異なり、斜面をほぼ水平に北に行ってしまいました。ところどころ崩落していたり路肩が崩れていたりもします。なかなか降りて行かないので、無理に谷に下る道を探そうともしましたが、下は倒木が多そうだったので、結局北の尾根までほぼ水平に行きました。ここには炭焼き窯があって、その前から尾根を真っ直ぐに下る道が延びていました。最後は林道に出ましたが、この林道も破線道とは違っていて、かなり北に寄っていました。

ほとんどは切り開きのあるルートで、里山歩きの典型です。しかし切り開きは古く消えがちなので、あまり頼りにはなりません。藪を歩く自信のない方にはお勧めできません。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆

地形図は「粟賀町」です。

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