2010年8月7日土曜日

粟賀町の船谷三角点


先週(2010/08/01)は粟賀町の神崎工業団地近くの山を歩きましたが、尾根はまだまだ続いていたので、今回は南から同じ山に登ってみました。312号線を市川沿いに北上し、市川が猪篠川に分岐するあたりで東に曲がりました。初鹿野山の北になります。初鹿野山の北側には、新たに道が造られていました。福山川沿いにまばらに人家があり、さらに東に行くと、レンガか何かの材料を山から掘り出している工場に出ます。ここに車をおいて、さらに東に歩きました。

最初は車でも通れる道ですが、堰堤を過ぎると少し荒れてきます。そしてついには岩だらけになりますが、歩くには支障ありません。しかし、そのまま歩いて行って、地形図の南に向かう破線道を行きすぎてしまいました。「福本」と木に白ペンキで書いてあるところまで行ったのですが、ここで道は北に折れて、雉屋敷三角点のある尾根の方に向かっていました。川沿いにもさらに小道が続いていました。しかし尾根に登りたかったので、少し戻って破線道を探すと、「東」と「福」と白く書いた木の間に川を南に渡る道がありました。その先は植林の作業道となります。ピンクテープのマーキングがあるのですが、時々無くなったりしてあまり頼りになりません。結局破線道になるべく忠実に植林の中を歩くと、道が尾根まで繋がっていました。399mの鞍部に出てきました。

ここから706mの船谷三角点までは、長い尾根の登りです。けっこうきつい登りもあるのですが、少し登ると平坦になるので、休みながら登りました。歩き始めてから2時間近くで、船谷三等三角点(706.11m)に到達しました(写真)。題名は粟賀町の船谷三角点にしましたが、正確には市川町との境界にあります。植林と雑木林の中ですが、周囲は伐採してあります。地形図によるとこの先には東側から道が来ているはずですが、確認できませんでした。付近は平坦地の多いピークでした。北に向かって歩くとしばらくは植林で歩きやすいのですが、だんだん雑木林となり藪っぽくなります。ネットがあり、東側は灌木の藪、西側は雑木林です。そして、先週も来た尾根の分岐点に着きました。

ここから少しは先週歩いた尾根で、その先を先週は北に折れましたが、今日はそのまま西に進みました。この付近は地形図で見ても平坦で、尾根が幅広いため迷いやすくなっています。何度か方向を修正しながら、695m地点に進みました。植林が多く、倒木もありますが、適当に避けて歩けます。この付近の植林は木に白ペンキで地権者の名前(?)が書いてあるのが特徴的ですが、さらに要所ごとに区分を書いた板も下がっていました。H22.5.1とあるので、最近のものですが、書いてあることは消えかかった古い板と同じでした。朴ノ木谷、下栃、東恵越、北名免良、大玉、スイガ谷、焼尾、申谷、畑ヶ谷など、個人名とは思えません。
植林を西に進むと、雉屋敷三角点のある尾根に通じる地点に出てきますが、ここは西に急坂を下りました。この付近も尾根にはピンクリボンのマーキングがありますが、尾根以外の木にも使われているので要注意です。細い尾根になりますが、この付近から尾根に枝が多く落ちていて、周囲も藪っぽくなります。626mピークも周囲は灌木ですが、岩があったので座って休みました。この西もずっと下りですが、南に展望のある地点がありました。その先の尾根にはネットがあり、角のある鹿の頭蓋骨が引っかかっていました。悲惨です。

地形図の南北に走る破線道に近づくと、尾根は南に曲がっていきました。地形図の破線道もこの尾根にあるので、尾根沿いに南に降りて行きました。いちおう切り開きがありますが、歩きにくい尾根で、破線道は確認できません。そしていきなり目の前が開けて、数メートル下に林道が現れました。この林道は地形図にはなく、予想外でした。急斜面に無理矢理作ったため、道の山側は高い崖になっています。その上に出てきてしまったため、林道に降りるのは非常に困難でした。岩場ですが、土も岩も脆く、ぼろぼろと崩れ落ちてしまいます。そろそろと岩に掴まりながら降りて、最後は2m程を飛び降りました。骨折しなかったから良かったようなもので、これは危険過ぎです。

この林道は420m程度の標高にほぼ水平に付けられています。最初は西へ少し歩きましたが、いっこうに降りる気配がないので、すぐに東に向きを変えました。この林道が地形図にある古い林道と繋がっていることを期待したのですが、しばらく行くと終わっていました。何のために造った林道なのか、理解できません。結局林道で降りるのは無理そうなので、林道が終わった付近の尾根を下ることにしました。これは大正解で、この尾根には小道がありました。そして、350m付近にある、古い林道に降りてきました。この林道は荒れ気味で、降りて行くと岩だらけになります。しかし、地形図どうりに山を下りることができました。

ずっと半袖で歩けましたので、藪の少ない歩きやすい尾根道だと言えると思います。しかし下山で出会った林道は全く予想外でした。この林道の山側はほとんどが崖で、安全に下山できる地点を見つけることはできませんでした。困ったものです。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「粟賀町」です。

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