2009年9月6日日曜日

林田の宮垣内三角点

林田の西に祝田(はふりだ)神社があります。林田では八幡神社と並ぶ由緒ある神社のようです。この神社の裏山(貴船山?)に宮垣内三角点があります。揖保川寄りの屏風岩から尾根が続いていますが、林田側から登ってみました。

祝田神社の南の道を西に歩くと、破線道が北に延びていて、峠に達しています。この破線道は入口にいきなり鹿除けの扉がありますが、ため池までは良い道です。その先はかなり荒れており、草が生え放題ですが道はあります。峠は切り通しになっており、南側に首のない石仏が置いてありました。おそらく昔はよく使われた道なのでしょう。

峠から尾根を東に登りました。姫路市とたつの市の境界です。道はありませんが、雑木林なので歩けます。かなり勾配がきつく、やや疲れてきた頃に260m+の尾根に出てきました。ここから南に尾根を歩くと、宮垣内四等三角点(261.09m)があります。近くにある「図根」と書いてある石標の方が大きくて目立ちます(写真)。展望は、木々の間から林田方面が垣間見える程度です。

三角点からは北に尾根を歩きました。雑木林で歩くのに困難はありませんが、季節がら木の枝で蜘蛛の巣をはらいながら歩かねばならず、うっとうしい感じでした。一つ北の260m+ピークの付近はシダ藪ですが、切り開きがあり、シダで覆われていてよく見えませんが、辿れます。その北の265mピークへはいったん降りて登り返しますが、この付近は尾根がはっきりしません。265mピークの北からは植林になり、薄暗いとはいうものの、蜘蛛の巣が減って歩きやすくなりました。なんとなく尾根を伝って北に降りると、「三界万霊」と書かれた石の上に座ったお地蔵さんがありました。ここは市の境界よりは東寄りです。

お地蔵さんのある峠から破線道を東に降りました。お地蔵さんがきちんと手入れされているので良い道を期待したら大間違いで、沢と区別がつかないような石だらけの道でした。少し降りると道らしくなりますが、草が多くてまた見失いそうになりました。しかし草は生えていてももともとは道ですので、辿ることはできます。最後は林道のような幅広い道になり、鹿避け扉もなく六九谷のバス停に出てきました。あとは29号線を歩いて帰りました。

おまけとして、祝田神社のちょっと南西に「古墳 行者尊入口」という石標が立っているのを見つけました。扉を開けて登っていくと、確かに古墳があります。その下に蛙の置物と石仏の置いてある祠のようなものがあり、「古墳古代仏 氏子代々祖霊 万霊鎮護碑」と書いてありますが、個人的なものという印象でした。この付近には斜面をまっすぐに上がる道(?)があって、あまりに急なのでトラロープが張ってあります。これを登ると貯水タンク(配水池)がありますが、このタンクは上に三色の信号機が付いています。水位を知らせるためのものだと思われますが、珍しいものです。

今回は峠までの道を確かめたかったので西から登りましたが、三角点には貯水タンクからまっすぐ登ることも可能ではないかと思います。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆

地形図は「龍野」「安志」です。

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