これは「林田の宮垣内三角点」(2009/09/06)の続きです。前回は時間切れで途中で下山しました。今回続きを歩いてみて、それも正解だったかなという気がしました。
登り口は前回降りたところ、林田の六九谷バス停から西に破線道を登りました。登りは下りより道が分かりやすかったような気がしますが、一度通ったからでしょう。お地蔵さんの前の辺りから尾根に登りましたが、これがかなりきつい登りでした。少し笹が生えている程度で、藪は皆無です。長い登りに疲れたので、途中の少し展望のある場所で休みました。頂上の350m+ピークに着くと、あとはアップダウンはありますがずっと楽になりました。南斜面の、普通ならシダが生えていそうなところに笹が生えているのは、林田付近に特徴的です。これが生い茂ると悲惨なことになるのですが。
一旦少し降りて登り返すと、北山三等三角点(396.22 m)がありました。ちょうど座って休むのに適当な倒木が近くにありました(写真)。この付近は平らな広場になっており、北の端に岩のかたまりがあって、ひょっとしたら昔は見張り台のような場所だったかも知れません。ここで大柿さんのピンクのプラスチック板を見つけました。2004/03/13のものでしたが、屏風岩から尾根伝いに来られたとのことで、私が3回に分けて歩くようなコースを一度に制覇しています([1])。
この北にも390m+のピークがあり、それを降りるとやや急勾配に植林の尾根を降りることになり、鞍部に着きました。地形図の上ではここで林田から新宮に横切る破線道と高圧線と町界の3つが交わっています。鉄塔は龍野揖保線44ですが、昭和45年建設とのことで、小振りな鉄塔です。下を見ると「送電線巡視路」と書いた板が落ちていました。赤い火の用心ではなく、巡視路とはっきり書いた標識は珍しいと思います。この送電線は林田の西側の斜面を通っており、斜面を横切る巡視路があると思われるため、そちら方面に見に行ってみました。
最初はまともな道ですが、すぐに路肩が無くなってしまいました。赤い火の用心の札も全くなく、どこが巡視路か分からない場所がたくさんあります。たまに黒のプラスチック階段もあるのですが、ほとんど役に立っていません。43の鉄塔までは行けましたが、その先は広いガレ石の斜面となっており、道の形跡もありません。少し上に向かって歩いて尾根に出ると、尾根の下に次の鉄塔がありました。しかし、鉄塔との間に背の高い草が密集して生えており、横切るのは非常に困難そうでした。ほんの10mかそこらでも、視界が全くないので歩けないのです。この地点の展望はけっこうよかったのですが、これ以上巡視路を辿るのは諦めて、尾根を登りました。長い尾根でしたが、先ほど通った三角点の北の390m+ピークに出てきたので、同じ尾根を辿って再び44の鉄塔に戻りました。
今度は破線道を東に降りました。この鞍部には以前北から歩いてきたことがあるのですが、その時は西に降りて破線道が無くて困った記憶があります。今回は東側ですが、これも道というよりは沢を歩いている感じでした。水がないので歩けましたが、岩が多くていかにも捻挫しそうな下りでした。最後は堰堤のところからまともな道になり、荒神社の脇、上山下停留所に出てきました。この後は六九谷まで29号線を歩きましたが、一部は歩道が無くとても危険です。
寄り道しなければショートコースです。この尾根は南北に延びていて、長く歩くと出発点に戻るのが大変なので、29号線を通るバスを利用することをお勧めします。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆ 巡視路は除外します
地形図は「安志」です。
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