葛城山には良い思い出がありません(2006/10/28)が、これは山のせいというよりは笹藪のせいでした。前回はバスで行ったために笹藪を突破するはめになったのですが、今回は車で林田町奥佐見に行きました。最初の予定では以前に通った谷沿いの道で葛城山に登り、南東の尾根を伝って下山するつもりでした。しかし、道沿いを見ていると東側に川があり、下手なところで山から降りてくると川を横切るのに苦労しそうでした。しかも見たところ藪がきつそうで、身動きが取れなくなりそうでした。そこで、まず東の尾根に登って、そこから葛城山を目指すことにしました。
車を葛城下池にとめて、池の南東付近に東から延びてきている尾根に上がりました。尾根の裾には笹が茂っていますが、薄めのところを選んで抜けると、尾根は快適でした。ところどころ笹が元気ですが、あまり背が高くないので通り抜けられないほどではありません。鹿が食べてくれるのでしょうか?少し登るとシダが増えてきて、標高で200mほど登った327mピークはシダで覆われていました。やや長めの急勾配だったので休みたかったのですが、シダばかりでは腰を下ろすこともできません。そのまま北に向かいました。
少し北に降りると、共同アンテナの跡と思われる場所があり、東側に展望が得られました。大堤の集落と、その東の山が見える程度で、伊勢山は木で遮られて見えません。この先も尾根はシダで覆われています。明らかに踏み跡があるのですが、シダで隠されがちです。場所によってはシダが背丈以上に育っている部分もありますが、少し西側に降りたところを通れば問題なく通れました。東側が植林になっている場所もありますが、尾根はすぐにシダに覆われてしまいました。
340mピークはシダが無く、広く平らな雑木林でした。この付近からは西側が若干望める場所もありました。見えていたのは林田の町でしょう。この後はシダがなくなって比較的歩きやすくなりました。なだらかな尾根を登って440m+で南西からの尾根と合流しましたが、ここを通って下山する時には南東の尾根を見つけにくいだろうと思います。その後450m+ピークを経て一旦下りになりますが、この付近は暗くて不思議な雰囲気の場所でした。そして最後に葛城山への登りになると、道が現れました。しかしこの道は西側に巻いていってしまうので、結局尾根に登り、再び現れた笹をくぐり抜けて山頂に着きました。不動山二等三角点(478.6m)があります(写真)。ピンクのプレートがありました。'06.2.25です([1])。
下山は以前に登りに使った沢道を考えていたのですが、どうやってそこへ出たらよいのか見当が付きません。尾根を少し西に進み(木の少ない方に行ったら北に向かう尾根だったので引き返しました)、南斜面の藪が薄めになったところで斜面を降りると、見覚えのある何段かの平坦地に出てきました。この山頂付近には何か人工物があったのではないでしょうか。この付近は湿地帯で歩きにくく、やや右往左往しました。マーキングも何種類かあるのですが辿れるほどの数ではありません。水色のビニール紐が一番頼りになったような気がします。岩が多いので注意して降りると炭焼き窯の遺物があり、その付近からは少し道らしくなりました。しかし岩だらけ石だらけで、崩落気味の場所もあり、気をつけないと捻挫しそうな危険な沢道でした。
最後は歩きやすくなりますが、そう思っていると笹藪に突入しました。道はしっかりしているので笹を潜って通れますが、間違っても突き当たりを右に曲がらないように気をつけないと大変なことになります。
あとは「かつらぎ自然学校」の前を通って車まで戻りましたが、それにしても笹藪の多い地域です。自然学校の少し北で道の脇の笹の中に、鴨より少し小振りの白い鳥がいて、近づいても動こうとしなかったのが気になります。怪我でもしていたのでしょうか?
3時間ほどのコースです。笹とシダは冬になっても元気だろうと思いますので、いつ歩いても同じかも知れませんが、暗い森が少しでも明るいときに歩きたいものです。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「安志」です。
0 件のコメント:
コメントを投稿