福崎町の七種山は、もちろんよく知られた山で、七種滝を通る登山コースが整備されています。この山を前回は北から登ってみましたが(2008/12/23)、南正面から真っ直ぐ登れないか、というのが今回の企画です。
自動車を青少年野外活動センター付近の駐車場に停めて、七種滝の方向に歩きました。舗装道路が川を渡ると、右手に藪に入っていく道があります。この道は尾根の裾を巻いているだけで登山道ではないので、尾根の先端の適当な所で藪に入って登り始めました。最初は道がないと思っていたのですが、シダの茂っているところに入ると、明らかにシダが育っていない場所があり、これが踏み跡であることが分かりました。
南斜面なのでシダが元気に生えており、背丈以上のところには突っ込まないように注意しました。しばらく登ると、308m地点に出てきます。この先の鞍部の東側は植林が伐採されており、七種鎗がよく見えます。伐採した区域の周囲にネットが張られていますが、これに入ると尾根の方に出られないので、ネットの西側を歩いて尾根を登り続けました。写真はネットの手前から撮ったものですが、最高峰として見えているのは七種山ではなく、554mピークだと思います。この付近も尾根上はシダの背が高いので、西側斜面を少し降りて登りました。一つ間違えてシダ藪に入り込むと、とんでもない藪漕ぎになると思いますので、藪山度は3としておきます。
この先の尾根も藪ですが、シダはややおさまってきて、岩が増えてきます。展望はどんどんよくなります。そして554mピークに着くと、「中岳 山門まで830m 七種山まで1000m」というプレートがありました。このピークには七種滝に行く途中から分岐する登山道が通っているのです。ここから七種山までは整備されたコースを歩くことになります。面白いのはこの道が下山道として整備されていることで、山門までの距離を書いたプレートはありますが、七種山までの距離を書いたプレートは、このピークにあったものだけでした。しかし引き算をすればだいたいの距離は分かります。まず急斜面を降りて鞍部を通り、あとは急斜面の登りですが、道が良いので楽です。
620m+くらいの所で、破線道と出会いますが、現在は地形図のようにはなっておらず、小滝林道へ降りる道は、もっと七種山寄りの地点で東に折れています。ここから七種山までは岩場が続き、笠岩といういかにも不安定な岩があります。そして岩場を登り切ると、七種山の山頂に出てきます。ここまで2時間以上かかりました。
この後は北側の縦走路に出て、七種薬師とそうびろ山を経由して、3時間以上かかって下山しました。この尾根は倒木もほぼ取り除かれ、歩きやすくなっていました。展望も良いので、ゆっくり時間をかけて歩くのがお勧めです。アップダウンは結構きついと思います。
最後はそうびろ山から下山しましたが、これもマーキングがあるので迷う可能性は低いと思います。ただ、マーキングがありすぎて迷うところがあります。マーキングを見失ったときには、落ち着いて見渡すとどこかにあります。ただ、野外センターの直前で倒木処理が行われたようで、下山道はネットに激突しています。少し登り返して右手(南)の植林を通って降りましたが、ここがこのルートの最大の難関でした。
展望 ★★★
藪山度 ★★★
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