白旗城址の東の山は、名前もよく分からず、大杉野三角点があるだけですが、力強くそびえた山で、一度登ってみたいと思っていました。最近登山記録を見つけて([1])歩きやすく展望もある山だと分かったので、登ってみました。
登山口は野桑神社が正しそうですが([1])、関電の巡視路を使って楽をすることにしました。上郡から鞍居川を遡っていくと、野桑神社に左折する道があります。この道が山の尾根の端でカーブするところに、赤い「火の用心」の札が立っています。No.14はここから登れとのことです。動物避けの金網がありますが戸を開けて通れます。あとは鉄塔まできつい登りです。プラ階段がありますが、急坂であることには違いありません。100mほどの標高を登ると鉄塔(西播東岡山線14)に出てきました。標高はまだまだ低いのですが、白旗山がよく見えます。ここで一休みしました。
ここからは尾根歩きとなります。歩きやすい尾根です。間隔の開いた木立の間を歩きます。206mピークを過ぎると一息つけますが、まだまだ登りです。346mピークの手前に岩場があります。この岩場を過ぎると良い道があって、346mピークに着きますが、実はこれは行き過ぎで、岩場から平坦な尾根に出たところで東に折れないと、先に進めません。この東に向かう尾根には道がありますが、ピークを巻いて北側を進んでいきます。いくつかアップダウンがあり、350m+のピークに出てきます。ここも迷いやすいピークです。北西に向かう尾根を探しましたが、結局シダが多い方向に降りて行くのが正解のようでした。
ここからは北西、さらに北に尾根が続きます。ややシダが増えてきますが、道はあるので困りません。最後は三角点に繋がる尾根に登って、三角点へと歩きます。頂上の大杉野四等三角点は、シダに囲まれています(写真)。この付近まで、南の鞍居川方面や北の大富方面、そして西の白旗山が見えていましたが、ここからは北の科学公園都市も見えるようになります。見えると言っても、展望の良い場所は少なくて、枝の間から見えるだけです。
三角点から尾根を東に歩き、さらに鉄塔が立っている東の尾根を目指しました。尾根をずんずん歩くと南に折れてしまうので、適当なところで東に斜面を降りました。この辺の見極めにはちょっと苦労しました。この後は結構急なアップダウンがあり、314m地点を通ります。この付近にはピンクのマーキングがあります。
そして、まず最初の鉄塔に着きました。上月支線16です。この送電線と次の送電線はこの北のあたりで交差していますが、この上月支線のほうが下を通っています。次の鉄塔は播磨西線16ですが、これは赤と白に塗られた巨大な鉄塔です。航空障害灯制御盤があったので、夜は赤いライトが点くのでしょう。斜面に立っていますが、とにかく巨大です。一つ前の上月支線よりも新しく、北の谷を高い位置で横切っています。この鉄塔の下からの北方向の眺めは素晴らしいものですが、写真に撮ると地味な山並みになってしまいます。
これらの鉄塔の保守路は北側から登ってきています。しかし東にも良い道が尾根に延びています。これが保守路かと思って歩いていくと、南に尾根を下りることになりました。赤い火の用心がないので保守路ではないのかと思っていたら、そのうちに東側に鉄塔がありました。非常に急な斜面に立っており、危険なので見に行きませんでしたが、播磨西線だと思います。尾根に戻りましたが赤い火の用心は無く、どうやらこの鉄塔の保守路は谷側から登ってきているようです。
この尾根は歩きやすく、下山路としては正解です。岩場があって少しスリルのある場所もありますが、問題なく尾根の先端まで下りて、その先の川も橋で渡れました。あとは鞍居川に出て、川沿いに出発点まで戻りました。
3時間もかからないショートコースです。展望は抜群という訳ではありませんが、歩きやすい尾根が続いており、意外と良いコースだったというのが印象です。
展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
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