2008年12月28日日曜日

西の尾根から登る書写山

書写山には参道が6本もあります。そのため徒歩でも参拝は容易ですが、山として書写山を見ると、これらの参道は必ずしも典型的な登山コースではありません。というわけで、書写山を好みのコースで登ってみようと思いつきました。以前に書写三角点を訪れたことがありますが(2007/01/21)、あれは書写山そのものではありません。今回は圓教寺を目指しました。

尾根歩きが好きなので、六角の大年神社からの尾根を登りコースに選びました。この神社の周囲は手入れが行き届いています。尾根は細い木がまばらに生えている程度で、簡単に登れます。ちょっと登ると少し平らな場所があって一息つけますが、この後は若干シダが増えます。井戸の跡らしきものがありますが、人工物はこの辺りまでしか見あたりません。シダで足元が見えませんし、勾配が急ですが、南斜面にしては登りやすいと思います。しばらく登ると岩場があり、松が生えています。この付近からは六角や南の展望が広がります(写真)。海まで見えます。正面に建設中の白鳥城がありますが、木が邪魔でよく見えません。

250m付近からは勾配もなだらかで、落ち葉の雑木林となります。なかなか良い感じです。307mピークは木の少ない雑木林ですが、ここから番号をタイルで入れた赤い石標が現れます。これはずっと続きますが、この山の持ち主が圓教寺だとすると、境界をこまめに表示する必要も無いと思うのですが。

次の320m+ピークまでは一度下って鞍部を通ります。ここには南へ下る道らしきものがありました。320m+ピークは、ただの雑木林です。ここからは北に向かって刀出に出る参道に行くつもりだったのが、気がつくと東の鞍部に降りていました。ここも道が横切っています。そしてやや倒木の多い斜面を登っていくと、上に石垣が現れました。ここは書写山の展望台の西の端でした。西から尾根伝いに登ると、このようになります。

参道でないルートで登ったので、下山も参道でないルートにしようと思いました。修復中の奥の院を過ぎて、鯰尾に降りる参道を進みました。そして、行者堂の方に進みました。ここからは登りで、350m+を過ぎてやや下った所で少し道を外れると、書写山三角点(349.9m)がありました。この先も行者堂へ向かい、最後に道が右に下る地点を真っ直ぐ進んで、尾根を降りました。

この付近の尾根も雑木林で、気持ちよく歩けます。しかし、尾根の外れまで来ると、斜面はシダ藪に覆われており、最後にそれに突入してしまいました。シダは背丈ほどあり、足元は全く見えません。下の方のシダは枯れているので、無理やり体を押し出せばシダを切り開いて進むことは可能ですが、かなりの力がいります。それに下りの急斜面で、足元が見えないのは非常に危険です。できるだけ木に掴まって降りましたが、木はあまり多くはありません。

しかも尾根を間違えました。この尾根の北には173mの鞍部があり、それを目指していたのですが、西にルートが寄っていきました。最後は谷が見えたので降りました。沢は右に流れていたので、173m鞍部の東に出るかと期待したのですが、(書写吹に降りることにしていました)、谷は西へ向いていってしまいます。しかも沢沿いの道は時々なくなり、沢を歩かざるを得ない部分もありました。倒木は余りなかったのですが、何度か藪も突破しました。最後は新在家の東にある堰堤の上流に出てきたので、沢を北に渡って、道に出ました。

この下山は最悪でした。もっと東側の尾根を降りるべきでした。しかし、それでもシダ藪を避けられたかどうかは分かりません。以前に行者堂から沢を降りたことがありましたが、そのほうがましでした。書写山は南斜面よりも北斜面のほうが藪がきつく、特に北斜面のシダは強敵です。

西からの登りは、良いコースだと思います。夏は照りつけられて暑いかも知れませんが、登山をしたという満足感が得られるコースだと思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆ 下山は無視です

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