山崎には三谷三角点が二つあります。一つは以前(2008/08/17)に登った揖保川の東岸山崎町三谷にある568.7mの二等三角点です。もう一つは山崎のずっと西側、菅野川が鍛冶屋で北に向きを変える地点の西にある476.0mの三等三角点です。短時間で登れそうな山です([1])。
登り口は鍛冶屋にしました。中国自動車道と並行して走る県道53号線から北に入る道が地形図にあります。この道は明らかに民家の庭を通っており、困りました。気の弱い私は右手の山を無理やり登り、北側から山に入りましたが、藪がひどくて明らかに不正解でした。おかげで植林の中に江戸時代の墓石のある小さな墓地を見つけたりもしましたが、地形図の尾根道までは大回りでした。
この尾根道も、決して整備された道ではなく、藪をかき分けて歩きます。尾根に溝が掘られているのはこの付近ではよくあることで、昔に木材でもひきずって運んだのかもしれません。しかしその割りにはこの付近は雑木林です。平らなところに来ると溝が無くなって、道が分からなくなります。336m地点も単なる雑木林ですが、ちょっと登って坂になると道が現れます。350m付近からは植林になりますが、荷造り用のビニール紐が張られているので、松茸山だったのかも知れません。この先は笹藪を抜けなければなりませんが、ビニール紐のおかげで迷いません。
そして、高圧線の鉄塔に出てきました。播磨西線59です。東斜面ですので、山崎方面が見渡せます。ここから頂上まではプラスチック階段のある巡視路です。主尾根に出ると「山」と彫ってある石標と赤い「火の用心」があって、左に行くと58になっています。ここから南西に尾根を進んで峠三角点を廻って下山するコースも考えられますが、そうすると県道53号線を歩いて戻る必要があります。歩道のない県道は歩きたくないので、北に進みました。
歩きやすい尾根を進むと、すぐに三谷三角点に着きました。かなり地面に埋まってしまった三角点です(写真)。付近は林ですが、また赤い「火の用心」が立っています。鉄塔の上で見た「火の用心」には、三角点の方向の矢印が無かったのですが、巡視路は多分この主尾根を通るのでしょう。三角点の北側は倒木だらけで歩く気にならなかったので、「火の用心」の方向に下山を始めました。倒木だらけの植林の東側に道があり、降りて行くと手入れされた植林の中に入り、歩きやすい道を降りて行くと、舗装道路に出ました。峠になっており、お地蔵さんが二体ありましたが、不思議な表情で、左側のお地蔵さんには角があるようにも見えます(?)。
この舗装道路は林道塩田葛根線というらしく、峠の所には軽トラックが何台かとまっていました。舗装道路を歩いて降りても良いのですが、そうすると大回りした上にかなり北に出てしまうので、塩谷に降りる道を選びました。地形図ではこちらも実線ですが、舗装されていません。しかし、轍の跡が残っており、自動車でも登れそうです。途中にまたしても江戸時代の墓石のある墓地があり、この付近が古くから開けていたことが分かります。そして、塩田の村に出てきましたが、ここも民家の裏庭みたいな場所でした。
尾根伝いに登れるショートコースで、あまり疲れませんが、ぱっとしないコースでした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
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