佐用町三日月の東側に、たつの市新宮町との境界になっている山並みがあります。その南の方に位置するのが時重三角点で、新宮町時重の北北西にあって、「点の記」でも時重から登っています。しかし、山並みを歩くには尾根の西端の三日月町から登るのが楽しめそうです。国道179号線の北側ならどこからでも登れそうですが、急勾配が多くネットもあるので、三日月の村に入り、能谷方面に道を曲がったところで車をとめて、融雪剤置き場の上の階段から登り始めました。急斜面の雑木林を無理矢理登るとすぐに尾根に出ましたが、尾根には小さなお堂があり、下から道が登ってきていました。村から尾根に登る道があるようです。
ここからは快適な尾根歩きです。植林の間を歩くと、すぐに232m地点に出ました。ここからも歩きやすい尾根が続きます。方角としては東向きですが、南に向かうところもあって、方角の確認は大切です。間違わずに尾根を進んでいけば、佐用町とたつの市の境界に出てきます。ここまで道はありませんが、特に歩きにくい場所はありません。その後は境界を歩きますが、これも歩きやすい尾根です。尾根の南側は雑木林で北は植林になっています。北の植林は尾根から見ると整然と木が並んでいて美しいのですが、後で谷から見上げると倒木も多く湿気の多い北斜面の植林でした。
境界が谷をぐるっと回っているところに時重四等三角点(326.7m)があります(写真)。付近は開けています。この地点は確かに「点の記」のように新宮側から登る方が近道でしょう。ここから境界は北に向かいます。特に標識があるわけでもありませんが、アップダウンも少なく、歩きやすい尾根です。東の奥小屋の展望があります。左下に能谷から上がってくる林道が見えてきます。地形図でこの林道がぐにゃぐにゃ曲がっている地点で境界の尾根は林道ともっとも近く、林道を登ってきて曲がらずにまっすぐ急勾配の植林を登れば、尾根に出られると思います。尾根は北に続いており、大谷三角点を目指して歩きました。
この林道ですが、「三日月本郷林道」です。2007/10/28に歩いていますが、この先は実は林道が尾根近くを通るようになります。境界は少し登って東に折れますが、ここでいきなり林道に出会ってしまいます。林道が下に見えている間は良いのですが、ほとんど同じ高さになってしまいます。林道に降りないように歩きますが、林道脇の松を植えてある土手を歩くことになります。山歩きの楽しみを大幅にそがれます。
この後も林道と平行して歩く部分が多いのですが、尾根は藪がひどくなってきます。大谷三角点に登る手前でも林道の脇に一度降りる場所があり、林道歩けば楽なのに、と思ってしまいます。しかし、三角点には林道から急勾配を登って行かねばなりません。大山三等三角点(368.6m)は、相変わらず標石が割れています。なお、「点の記」によると、時重三角点は三日月町にありますが、大山三角点は新宮町にあります。ここからは尾根を北にちょっと降りて、林道に出ました。あとは林道を歩いて能谷を通って車に戻りました。
気持ち良く歩ける尾根でした。しかし林道と平行して歩くのは興ざめです。なお、この林道は入り口にチェーンがかかっていないので、誰でも通れるようです。車で途中まで上がってから尾根を散策するのも良いかも知れません。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
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