再びというのは,前回の黒谷三角点のリベンジの話です。黒谷三角点も三坂三角点も安志の南東の山にあり,尾根で繋がっています。黒谷三角点へは長野から東に延びた道を入って,北側の林道から尾根に登ったのですが,藪と植林を突破する必要があったので,今回は南側の林道から尾根に登ってみました。
前にも書きましたが,これらの林道は地形図のようには繋がっていません。南側の林道は良く整備されており,途中は舗装されています。しかし,石がたくさん転がっていますし,大きな切り株が道を塞いでいる場所もあります。そして,林道にはよくあることなのですが,突然終わっています。その終点は,地形図で言えばまさしく谷のどん詰まり,標高270m付近です。正面には488mのピークが見えますが,まだ200mも急斜面を登らねばなりません。終点の先は谷ですが,草が茂っていてとても歩けそうもありません。登り口のようなものもありますが,すぐに草で行く手を阻まれます。しかし,よく見ると左手,つまり北側は植林で,そちらに行く道がありました。
ここから尾根に出るまで,ほぼ1時間かかりました。植林への道はすぐに消えてしまい,後は藪を歩くしかありません。この辺りの植林はかなり伐採されており,丸太が斜面に転がっている状態ですが,その上にシダをはじめとした大きな草が生えているため,丸太が見えない場所が多数あります。しかも,地形図からもわかるように急斜面です。丸太の上を歩いているうちはいいのですが,足を踏み外すと転んでしまいます。これなら前回登った斜面の方がずっと楽でした。
間違った道のことを詳しく書いてもしかたありませんが,登るならいっそ植林が伐採されてしまった裸の斜面の方が楽かも知れません。この尾根には,北の端から登るか,送電線の巡視路を伝って登るのが無難です。
尾根に出てからは,488mピークの北から今回は東に進路を取りました。この付近は比較的よく手入れされている植林で,倒木も切ってあります。しかし,開けた尾根道というようなものはありません。しばらく歩くと三坂三角点(477.9m)に到着です。(写真)
この後も,ずっと尾根を歩きました。この尾根については大柿さんの記録を読んでいて,歩きやすそうな気がしていたのですが,決してそんなことはありません。確かに絶望的な倒木地帯はありませんが,倒木はたくさんあります。そして,尾根の分岐が多く,例えば私は439m地点で南東に向かってしまい,途中で気がついて引き返しました。
この後,鞍部に出ますが,ここは東も西も下りられそうでした,しかし,東は工事の音がうるさく,ダンプと並んで歩くことになりそうですし,西側は地形図で見ると崖の上に出てきそうなので,さらに南の尾根に進みました。
この付近はとりたてて特徴はありませんが,相変わらず倒木が多く,決して気楽に歩ける尾根ではありません。しかもアップダウンがかなりあって疲れます。
414m地点には倒木があり,北から来てそのまま進むと西向きの尾根に行ってしまいます。歩きやすい尾根なのでそのまま降りられればいいのですが,少し進むと岩場があり,その先は道は無く,急斜面の藪です。しかたなしに414m地点に戻り,倒木で見えなかった南の尾根に進みます。切り開きはありませんが,しばらくは尾根道です。しかし,350m付近で急斜面になり,後は木に掴まりながら降りるしかありません。ここまでは蜘蛛の巣を払うために木の枝を持っていたのですが,ここからはそれすら持てません。適当に降りていったのですが,場所によってはまさしく藪漕ぎでした。最終的には谷のような場所に出て,大きな石を踏みながら降りて行ったところ,三坂の村に行く舗装道路に出ました。帰りは古瀬畑からと決めていたので,峠越えの道路に出て,峠を越えて奥護持へ行きました。疲れた足には堪えました。
この山は,二戦二敗となりました。二回とも尾根まで登れているのですから,必ずしも負けではないのですが・・・
展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
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