2007年10月21日日曜日

莇野から登る神種三角点

夢前町莇野は,菅生川の上流,中国自動車道の北側です。この東側,中国自動車道のすぐ北側に東西に走る尾根があります。ちょっと下がって東側の山には,神種の三角点があります。明神山の南に広がる山並みです。これを縦走したら面白そうだと思ったのですが,バスの便が悪い場所なので,車を莇野側にとめて,三角点まで往復しようと考えました。四辻と前之庄はバスが来ていますから,早起きすればバスを使っても歩けるルートだと思います。

この山の西側は送電線がありますから,巡視路を探すのが早道と思いました。そこで送電線の下付近を探したのですが,見つかりません。そこで,少し南下して,「やくしの森」と書いてあるところから登りました。麓には薬師堂がありますが,登っても木のベンチがあるだけです。登山口は見あたりません。脇に墓地があったので,そちらに行ってみると,山林に上がっていく道がありました。ここから登りました。

最初は植林ですが,そのうちに雑木林になります。尾根に出ると,北側の植林の木が切られており,尾根は歩けません。しかし,南側の雑木林の中を歩いて登れます。そのうちに送電線の鉄塔に出ます。309m地点に立っている,播磨線73鉄塔です。この付近は開けた平坦地で,西や北の展望が開けています。明神山も見えます。ここから東へ次の鉄塔までは尾根の巡視路ですから,ルンルンで歩けます。とは言え,倒木を避けなければならない場所もあります。時々南や北の展望が開けます。次は紅白に塗られた74号鉄塔となります。この後も,しばらくは巡視路歩きとなりますが,広い尾根で巡視路もはっきりしません。巡視路は385mピークには行かないので,ここで巡視路から外れます。巡視路からピークまではすぐです。

この後,神種三角点に行く道は,地形図から見て予想していた通り,非常に分かりにくいものでした。地形図から見て明らかなのは,真っ直ぐ東に行くと行き止まりの尾根に出るということです。そこで,北東に歩きますが,北に寄りすぎると鉄塔に出てきます。これは播磨線76です。385mピークからほぼ真北に延びる尾根で,神種三角点に行くにはこれと谷を隔てた東側の尾根を降りていく必要があります。うまくこの尾根に出られれば,割とはっきりした踏み跡があります。さらに,両側が下り急斜面になっている植林の尾根に出てくれば正解です。

神種三角点までは,雑木林の中を抜ける踏み跡があります。写真は,この付近から見た明神山です。明神山は木々の合間から常に見えていました。倒木もありますし,ルンルンでは歩けませんが,枯れ枝を折りながら進むと,三角点に到達します。テレビの中継アンテナが立っています。三角点から東に降りる明瞭な道がありますから,神種に降りるのは容易と思われます。私は385mピーク近くまで引き返し,76号鉄塔まで降りて,そこから更に北側の鞍部(明神峠)まで降りて,西の馬谷に行く林道を歩きました。山の北側でじめじめしていますが,気持ちの良い林道でした。

思ったほど倒木が無く,歩きやすいルートだと思います。385mピークから神種三角点までは,かなり迷いやすいと思いますが,ルートハンティングだと思って楽しむのが正解と思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆

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