2020年3月31日火曜日

樽見の大桜から御祓山

国の天然記念物である樽見の大桜は大屋町の観光名所で、あちこちに幟が立っています。地形図にはまだのっていませんが大屋町中から上山への道ができて、大桜の近くに駐車場があるのですが、車は下にとめて歩き始めました。まず舗装道路を歩いて、道の脇の樽見四等三角点(164.12m)を過ぎると、道の脇に登山道の入口があります。立入禁止の札がかかっていますが、登山靴も履いていて舗装道路を歩く気はしなかったので、禁を破って登山道を歩きました。整備された道で問題なく駐車場に着きました。ここには募金箱があり、登っていくと美しい石積みがたくさんあります。ここは桑畑だそうで、石積みは囲いと言うよりも木を植えるためにどけた石を積んだというような説明書きがありました。肝心の大桜は樹齢1000年以上とのことですが、つっかえ棒を施されてかなり痛々しい感じです(写真)。最盛期は1700年頃でその時代に既に有名だったという説明を読んで驚きました。桜も他に何本かありますが、ミツマタも綺麗でした。

大桜からは地形図の破線道で平坦地まで上がる計画でした。大桜の上も桑畑の跡できれいな石積みがたくさんあります。それが植林になっています。徐々に勾配がきつくなり、楽に登れそうな所を探して徐々に東に寄りました。作業道の跡を探して楽な方に登っていき、最後は急斜面を登ってやっと平坦地の道路に出ました。目の前に開墾碑がありました。ここから舗装道路を南歩きました。農耕地の跡地のような雰囲気でしたが、道が二つに別れている所を地形図の実線に従って歩くと農場に入って出られなくなりました。正解は右側の大アベマキへの未舗装道で、大アベマキへはすぐに分岐があります。その先に案内板があり、「おおや花霞の森案内図」ですが、これを見ると大桜から遊歩道がありました。なお同じ地図が駐車場にもありましたが、上下ひっくり返っていました。

ここからは広い耕作地の中を歩きましたが、実際にはあまり耕作は行われておらず、もったいない感じでした。だんだん山に近づいていき、林道もありましたが尾根に上がりました。歩きやすい尾根を登ると、林道の終点に出ました。この林道は稜線まで上がっていました。この付近は自然林で良い感じです。稜線の林道を南に歩き、二手に別れる付近から尾根歩きに戻りました。2014/08/14と同じコースです。多少の藪もありますが、少し登ると糸原三等三角点(773.13m)のある御祓山の山頂に着きました。ここもアシビが生えていま。三角点は角が割れて、それを針金で縛ってありました。ちょっと展望があります。

山頂からは尾根を引き返し、2014/08/14の逆ルートで大屋市場の方向に降りていき、631m地点の手前から北に尾根を降りました。これは植林の細尾根で、特に歩きにくい所もなく、金属プレートの東京奥山四等三角点(513.78m)に着きました。なぜここが東京なのかは不明です。ここから北も、そんなに歩きにくいことはないのですが、標高250m付近で倒木が増えてきて、迂回しようとしてますます倒木に遮られ、困りました。ミツマタの花がきれいなのですが、歩くには邪魔です。その先でもミツマタがあちこちで群生しており、それを見に行ったり植林の尾根に戻ったりで、一宮神社の方に降りるつもりが結局尾根の先にたどり着いてしまいました。急斜面で倒木、ネットと障害物が多く、最後は墓地に出ましたが、ひどい目にあいました。しかしどうするのが正解だったのかは、いまだに分かりません。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「関宮」「大屋市場」です。

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