2020年3月21日土曜日

栗栖池から行く神保

神保には2010/04/25に山崎から行きました。その時には南の栗栖池に抜けるのは不可能と思われましたが、10年経ってどうなっているか、今回は栗栖池から行ってみました。播磨道の延長工事中の麦小口から細い道を登って栗栖池に着きました。植林の伐採が行われており、車の行き来があるため、対向車の可能性があります。しかし栗栖池の西岸沿いの道路は伐採作業の車が頻繁に通っている割には荒れていません。伐採作業は池の半ばまでの西側で行われています。その先に地形図には神社が描かれているのですが、どう探しても神社はありません。しかしカーブを曲がった付近に建物の残骸があり、これが神社だったのではないかと思います。

栗栖池の北端には2007年頃の「災害に強い森づくり」の説明板がありますが、10年前に来た時には伐採が行われていましたが北には歩けない状態でした。説明板ではここから上流の東側に広葉樹植栽が行われており、作業道が描かれています。この道は地形図にもあるのでちょっと行ってみましたが、植栽は行われたようですがフェンスは倒れまくっており、道はすぐに土砂崩れで進めなくなりました。しかたなく戻って川沿いの道を歩きました。こちらも最初は土砂崩れがありますが、それを過ぎると良い道になりました。ここまで突破できたのは、この10年の大進歩です。

歩きながら川沿いを見ると倒木で埋まっていますし、山側も草や倒木で荒れ放題です。道は川沿いを細々と続いていますが、かつては車の走れた道のはずです。護岸工事もしっかりとされています。しかし道は時として倒木や木の枝で塞がれています。一方で川の流れがとてもきれいなのが印象的でした。谷の奥に行くにつれて倒木などが増えてきて、歩きにくくなりました。道はずっと川の東側でしたが、コンクリートの橋があって西側に渡りました。倒木が増えますが道ははっきりしています。さらに倒木に枯れたシダが絡まった非常に歩きにくい状態になりましたが、それでも進めます。川は倒木で埋まっており、10年前に北から眺めて歩けないと判断した状態と、あまり変わっていません。しかし道だけは倒木を越えて歩くことができて、ついに東の谷への分岐点に出ました。

ここまでは10年前に来ていますが、状況はあまり変わっていません。北に行く道はありますが、倒木があり場所によってはぬかるんでおり、太いイバラがせり出していたり、決して楽に歩ける状態ではありません。川を渡る所にはマーキングがありますが、適当な石がないと足が濡れます。そして再びコンクリートの橋があり、神保に着きました。10年前には蔵が一つだけ残っていたのですが、それも潰れていました(写真)。付近に散らばっている農機具などは前と同じですが、今回はなぜかソニーのカセットプレーヤーが落ちていました。1972年の製品です。この後、さらに北に歩いて林道が北から来て東に曲がる地点まで行き、また神保に戻りました。蔵の対岸にはヤカンがいくつか落ちていました。他にもいろいろ遺物があります。電柱も健在でしたが、関西電力のロゴが消えていました。

帰りは来た谷を戻るのは面白くないので、西側の尾根を歩こうと思いました。しかし急斜面で登れそうな所はありません。唯一登れそうだと思ったのが神保の南の沢でした。水は少ないのでガレ岩を登って行けそうでしたし、北側の斜面も登れそうでした。実際に登れたのですが、非常に急で、斜面は崩れやすく、掴まるものもないので疲れました。最後に岩を登ると自然林が目の前に広がって、尾根に上がれました。392mピークの北の鞍部で、ここには2014/12/30に来ています。あとは尾根歩きですが、間違いやすい場所がたくさんあって、392mピークの南ではいきなり東の尾根に行ってしまって引き返しました。地形図で見るより急な登り斜面もありました。424mピークの南では西側に林道が見えました。2007/10/28に歩いた三日月本郷林道です。その南は藪っぽく、降りる尾根を探すのに手間取りましたが、降りていくと道があって、林道に繋がっていました。林道で下山すると三日月に行ってしまうので、さらに尾根を歩きましたが、ちょっと藪を抜けると道が現れました。この道は次の270m+ピークを東に巻いて、南に延びていました。281mピーク付近には小屋があり、さらにその南にも小屋があって、そこから林道が東に向かっていました。小屋の前から北にも道がありました。林道が少し北向きになってきたので、近道をしようと思って林道から外れて尾根を下りました。これが失敗で、歩きやすい尾根が続いたのですが、最後になって道路に降りる付近は急斜面で、道路の法面が高くて降りられません。西に斜面を歩いて、カーブの所でやっと降りられました。ここは少し遠回りでも素直に林道で降りるべきでした。

神保には栗栖池からも行けるようになりましたが、まだまだ倒木だらけでした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「三日月」です。

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