2021/11/10に、氷ノ山の南東に延びる播磨と但馬の国境(くにざかい)の尾根を歩きました。そのときはヤマメ茶屋から登ったのですが、今回は北の横行渓谷から登りました。横行渓谷の但馬アルペンロード(普通林道横行線)を大屋川沿いに登っていきました。平家が城跡を過ぎると少し道が悪くなりカーブミラーがなくなりますが、少し行った所に2022/11/19に下山してきた木材の集積所があり、ここに車をとめました。少し但馬アルペンロードを歩き、2つ目の谷の北側から登り始めました。ここは非常に急な斜面で、木に掴まって必死で登りました。お勧めはできません。しかし頑張ってちょっと登れば植林で、そこを登れば自然林となりました。地形図ではわかりませんが、いったんちょっと下ってから再び登り続けました。細めの尾根で邪魔な灌木もたまにありますが、全体に歩きやすかったと思います。標高900mを過ぎて本格的に植林となり、昨夜の雪が残っているようになりました。この付近からは緩やかで、1156m地点を過ぎ、少しの雪を踏みながら植林の中を歩きました。そして国境の尾根に出ると少し掘られた道があり、周囲は葉の落ちたコナラなどとなりました。残雪と青空のコントラストが素晴らしく、一足早い冬景色でした(写真)。
とりあえず国境を西に登っていき、氷ノ山林道に出ました。「国境の駅」の道標があります。南が宍粟市、北が養父市です。ここで引き返して国境を下りました。美しい林が続きます。2021/11/10の逆コースです。戸倉殿下コースという神姫バスのスキーの標識があちこちに残っています。林道はあちこち曲がりますが、国境から外れることはありません。しかし国境が東に向かい始めた付近から東では、林道は北斜面に作られています。陽のあたる尾根を歩きたかったのですが、林道がどこに行くのか気になったので陽があたらず寒い林道を歩き続けました。北に降りる林道の分岐があり、いま調べると2つ目が2021/11/10に降りた分岐のようでした。今回は林道を東に歩き続けましたが、1080mピークの北の付近で下りになりました。ここから林道で下山しようと思って下っていくと林道は西に折り返し、分岐があって下りは東に折り返していました。そのまま下っていくと、終点に着きました。2021/11/10にもこの終点に着いてしまって、そのときは引き返しましたが、終点は尾根なので、植林をちょっと降りると、すぐに東から来る林道が折り返していました。この林道を降りていくと最近伐採されたようで、ユンボが何台か止まっていました。この日は作業していなかったのですが、困ったのは林道が泥だらけで、歩くとずぶずぶめり込んでしまうことでした。とても歩けたものではないので無理をして伐採地を降りましたが、そうすると下の林道の法面が高く、降りられません。無理して降りても沼地で歩けません。結局伐採されていない尾根を探して降りることにしました。真っ直ぐ降りると崖なので谷に移りました。林道が折り返していましたが相変わらず泥だらけなので、そのまま谷を降り続けて、但馬アルペンロードに降り立ちました。下山でこんなに苦労するとは思ってもみませんでした。林道で楽に下山しようなどと思ったのが間違いでした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「戸倉峠」です。