2024年11月25日月曜日

横行渓谷から国境の尾根

 


2021/11/10に、氷ノ山の南東に延びる播磨と但馬の国境(くにざかい)の尾根を歩きました。そのときはヤマメ茶屋から登ったのですが、今回は北の横行渓谷から登りました。横行渓谷の但馬アルペンロード(普通林道横行線)を大屋川沿いに登っていきました。平家が城跡を過ぎると少し道が悪くなりカーブミラーがなくなりますが、少し行った所に2022/11/19に下山してきた木材の集積所があり、ここに車をとめました。少し但馬アルペンロードを歩き、2つ目の谷の北側から登り始めました。ここは非常に急な斜面で、木に掴まって必死で登りました。お勧めはできません。しかし頑張ってちょっと登れば植林で、そこを登れば自然林となりました。地形図ではわかりませんが、いったんちょっと下ってから再び登り続けました。細めの尾根で邪魔な灌木もたまにありますが、全体に歩きやすかったと思います。標高900mを過ぎて本格的に植林となり、昨夜の雪が残っているようになりました。この付近からは緩やかで、1156m地点を過ぎ、少しの雪を踏みながら植林の中を歩きました。そして国境の尾根に出ると少し掘られた道があり、周囲は葉の落ちたコナラなどとなりました。残雪と青空のコントラストが素晴らしく、一足早い冬景色でした(写真)。


とりあえず国境を西に登っていき、氷ノ山林道に出ました。「国境の駅」の道標があります。南が宍粟市、北が養父市です。ここで引き返して国境を下りました。美しい林が続きます。2021/11/10の逆コースです。戸倉殿下コースという神姫バスのスキーの標識があちこちに残っています。林道はあちこち曲がりますが、国境から外れることはありません。しかし国境が東に向かい始めた付近から東では、林道は北斜面に作られています。陽のあたる尾根を歩きたかったのですが、林道がどこに行くのか気になったので陽があたらず寒い林道を歩き続けました。北に降りる林道の分岐があり、いま調べると2つ目が2021/11/10に降りた分岐のようでした。今回は林道を東に歩き続けましたが、1080mピークの北の付近で下りになりました。ここから林道で下山しようと思って下っていくと林道は西に折り返し、分岐があって下りは東に折り返していました。そのまま下っていくと、終点に着きました。2021/11/10にもこの終点に着いてしまって、そのときは引き返しましたが、終点は尾根なので、植林をちょっと降りると、すぐに東から来る林道が折り返していました。この林道を降りていくと最近伐採されたようで、ユンボが何台か止まっていました。この日は作業していなかったのですが、困ったのは林道が泥だらけで、歩くとずぶずぶめり込んでしまうことでした。とても歩けたものではないので無理をして伐採地を降りましたが、そうすると下の林道の法面が高く、降りられません。無理して降りても沼地で歩けません。結局伐採されていない尾根を探して降りることにしました。真っ直ぐ降りると崖なので谷に移りました。林道が折り返していましたが相変わらず泥だらけなので、そのまま谷を降り続けて、但馬アルペンロードに降り立ちました。下山でこんなに苦労するとは思ってもみませんでした。林道で楽に下山しようなどと思ったのが間違いでした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「戸倉峠」です。



2024年11月23日土曜日

山崎の蔦沢から横野三角点

 


この三角点には2008/09/07に西の塩田から行きましたが、今回は東の蔦沢から登りました。山崎から伊沢川沿いに県道429号線を北上し、上牧谷の郵便局から西に向かいました。まっすぐに歩いていくと、谷の道になります。県道523号塩田一宮線ですが、害獣避けの扉を通って歩いていくと、「通行不能、理由:巾員減少1.0m」という立て札がありました。ここからしばらくも車の通れそうな道が続きましたが、地形図で実線道が破線道に変わる付近でその道は東に折れ曲がって行きました。谷沿いには荒れた道が残っており、それが県道なのでそのまま登り続けました。そのうちに巾員1.0mどころではなく、道そのものが消えてしまいました。谷を登り続けることは可能でしたが、夏なら蛭の餌食になっていたことでしょう。両側の斜面は急なので、谷しか歩けません。頑張って登り、峠近くでは草をかき分けて登ると、林道が峠を通っていました。これが先程別れた林道と繋がっている可能性はありますが未確認です。峠には乢地蔵(愛称:男前地蔵)が祀られていました。男前かどうかは、よく分かりませんでした(写真)。峠からは西向きに展望があります。


峠からは2008/09/07でも歩いた関電の巡視路を歩きました。最初はよく整備されていますが、途中でよく分からなくなり、とりあえず急斜面を登って自然林の390m+に出ました。そこから尾根伝いに歩き、横野四等三角点(406.07m)に着きました。すぐ北に播磨西線六四鉄塔があります。展望はありません。しばらくは巡視路を歩きました。鞍部をよぎる林道があり、そこから北には急斜面でした。踏み跡を辿って西側を登っていきましたが、結局は岩の多い斜面を木に掴まって登りました。登り切れば平な尾根で、大きな岩の多い490m+ピークに着き、急斜面を東に降りました。ときどき紅葉が見られる自然林の尾根で、473mピークを過ぎ、南寄りに向かいました。大きな障害物もなく、播磨西線六五鉄塔に着きました。かなりの西向き急斜面に立てられています。西向きにちょっと展望がありました。409mピークに登り、東向きの尾根を降りていくと、たまにシダも生えていましたが、邪魔なほどではありません。最後はシダの生えた急斜面になりましたが、岩上神社の鳥居を目指して降りると、害獣避けフェンスに扉があり、県道429号線に出られました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「山崎」「土万」です。



2024年11月12日火曜日

横行渓谷から大段ケ平

 


大屋川の上流である横行渓谷は紅葉の名所として知られています。紅葉の季節になったので、横行渓谷を歩いてみることにしました。とはいえ山にも登りたく、しかし氷ノ山は面白くないので、横行渓谷から大段ケ平に登ることにしました。大屋町栗ノ下から横行に向い、横行渓谷を走りました。普通林道横行線ですが、舗装されており、待避所も多いので山道ですが走りやすい道です。平家ケ城跡の東屋に車をとめて、少し下って滝の前を通り、地形図にもある林道に入りました。この林道は幅が広く、木材の積み出しに使われたものと思われます。最初のうちはバイクなら通れる程度の荒れ方でした。周囲は植林ですが、たまに紅葉も見られました。道に水が溜まっている所があるのが難点でした。地形図で破線道がヘアピンカーブしている所では分岐もありました。ここを地形図通りに歩くと急斜面の下を水平に歩く形になりますが、崩落が多く、道が消えている所もあって、バイクでも通行は難しそうでした。ここをなんとか抜けると道が復活し、地形図通りの分岐があって西に向かうと、北には轟の方から来ている未舗装林道がありました。


このあと道は981mピークの北を廻って行きますが、尾根の上に紅葉があったので尾根に上がりました。これは正解で、紅葉や葉の落ちた美しいコナラなど、幅広い尾根にまばらに木が生えており、最高の山歩きとなりました(写真)。西に尾根を歩くと林道も尾根に上がってきますが、そのまま尾根を歩きました。この付近からは植林が復活しますが、紅葉もありました。林道は地形図にないものもあるようでした。大段三等三角点まで来ると周囲は植林になってきました。この付近は大段ケ平というだけあって平らでした。1094m地点を過ぎると植林が増えてきますが、美しい植林です。幅広い平地でどこでも歩けるので植林の中を歩きましたが、地形図の道もあるようでした。標高が1100mを過ぎると北の方にススキの茂った台地が見えたので登ると駐車場でした。氷ノ山の大段平登山口で、大屋川方面が見下ろせ、氷ノ山を見上げることもできます。しかしススキが生えているのは駐車場周辺だけで、南に降りれば紅葉が見られました。


下山は氷ノ山林道を西に歩き、横行林道を下る予定でしたが、大回りして林道を歩くこともないと思ったので、「山火事注意」の旗の所から尾根を下りました。この付近の紅葉もきれいです。この尾根は急斜面ですが木に掴まる必要があるような所はありませんでした。ただ方向を間違えないように、方角を確認しながら降りました。途中までは紅葉もありましたが、谷に近づくと植林になりました。横行林道にも問題なく降りられて、あとは美しい渓谷と紅葉を眺めながら平家ケ城まで降りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「氷ノ山」です。



2024年11月9日土曜日

道谷から道谷三角点(3度目)

 


毎年秋になると紅葉が見たくなり、道谷から山登りをしています。2017/11/12に見た壊れかけたお堂の周りの紅葉はお堂と一緒にだいぶ整理されてしまいました。今回は2015年に閉校した道谷小学校の裏山から登ってみました。学校の東側から川沿いの道で空き地に出ましたが、そこからはススキの藪を抜けなければなりません。抜けてしまうと、急斜面から植林の尾根に上がりました。あとはひたすら尾根歩きで、何度か急な所もありましたが植林なので木に掴まるようなところもなく、855mピークに上がり、いったん南に降りてから再び登りになりました。この付近からは自然林も増えてきますが、紅葉はありません。しばらく登り続けて稜線に出ました。この付近は西側が引原川で橋がないため、登ってきたことはありません。黄葉した木が南側に増えてきて、950mピークは2012/06/23や2022/09/15に通っており、ここから東はお馴染みの尾根です。南側はところどころ黄葉や紅葉した木があります。文句なしに気持ちの良い尾根です。


道谷四等三角点(926.26m)は夏はシダに覆われていましたが、今回はほぼ枯れていました。ここを過ぎると鹿伏方面の谷が見渡せるようになりますが、紅葉はまだです。少し登りがあって、1012mピークに出ました。2020/11/03はここから北に降りましたが、今回は2017/11/12同様にさらに南に稜線を歩きました。ここも文句なく歩きやすく、992mピークを過ぎて少し登り、1050m+ピークに出ました。この付近の紅葉はきれいでした。ここで2017/11/12同様に東の尾根に向かいました。標高が1000mを切る付近から南側が伐採地になりました。ここから金属プレートの阿舎利四等三角点(982.51m)までは伐採地の上の尾根を歩きました。南の展望が開けますが、紅葉にはまだ少し早いようでした(写真)。三方町方面までチラッと見えます。阿舎利三角点からは北の尾根を降りました。ここも藪はありません。989m地点を過ぎ、少し急なところはあるにしても歩いやすい尾根です。最後は林道の法面ですが、作業道の名残があって、なんとか降りられました。


展望 ★★☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「戸倉峠」です。