2024年10月26日土曜日

弓月神社から八上城跡

 


丹波篠山の八上城跡には2016/07/16に登りました。その時は八上の春日神社から登ったので、今回は東の端の弓月神社から登りました。神社の奥に害獣避けのフェンスの扉があり、それを抜けてまっすぐ登ると切通しへ道がありました。これで簡単に尾根に上がれたので、あとは尾根道を歩きました。よく整備されていて、勾配も緩いので軽快に歩けました。尾根沿いに「芥丸跡」「伝 馬駆場」「伝 茶屋の壇」「はりつけ松跡(明智光秀の母親が処刑されたと言われる松の跡)」「伝 池東番所」「伝 蔵屋敷」のあと、長い階段を登って八上城跡本丸跡に着きました。高城山の山頂はさすがに眺めが良く、二の丸跡、岡田丸跡などの平坦地からも遠方が望めます。南側にも平坦地があります。


前回は南に登山道を歩きましたが、今回は南斜面を降りてみました。南には尾根がありますが、ちょっと藪っぽい斜面を降りていくと人工的に段差が作られており(写真)、山城の後ろの守りの雰囲気が味わえました。急斜面と平坦地が交互に現れたあと、西側に道がありました。歩きやすい道だったのでこれを歩くことにしました。予定では前回同様に南の尾根の348mピークを目指すはずだったのですが、歩きやすい道だったので歩き続けると、東に向いて400m+ピークを越し、ややこしく曲がった尾根を踏破していきました。倒木もありましたが、藪を歩かなくて済むので助かりました。最後は北向きの尾根に曲がり、下っていくとフェンスがあり、扉に辿り着いて抜けると林道でした。ほぼ遊歩道でした。


展望 ★★☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「福住」です。



2024年10月21日月曜日

筱見四十八滝

 


丹波篠山の北にある有名な滝です。入口に「このコースはかなり急な岩場がありますので、装備を整えて登山して下さい。」と書いてありますが、じっさいにどのような装備をすれば良いのかが書いてありません。登り始めると、まず濡れた岩の上を歩くのでヘルメットがほしくなりました。さらにロープはあちこちにあるものの、足元が悪い所も多く、鎖を伝って岩を登る所もあります。半端じゃないという感じで、一人で登るのは危険です。それでも我慢して登り、シャレ滝を過ぎて、登山道の標識に従ったつもりで滑りやすい枯葉の急斜面を登ると、着いた所は岩場でした。ここには登山道の標識が無いので道を間違えたのでしょうが、引き返すのも大変なので尖った岩に上がりました。ここからは登山道ではなく、岩の上を這いつくばって歩きました(写真)。切り立った岩でどちら側を見ても落ちたら大変な高さでした。大岩の上の細い場所を木を避けながら歩きましたが、キレットのように岩が切れていたらおしまいでした。運良く切れ目はなく、非常に危険ではありましたが登っていくことができました。景観はありました。登っていくと少しずつ傾斜が緩やかになりましたが、それでもなかなか岩がなくなりません。普通の山らしくなったのは635mピークに着いてからでした。ここは2020/04/29に東の八ヶ尾山から来ており、その時は北からここまで来て引き返したのですが、引き返したのは正解でした。


北に藪っぽい尾根を歩き、627mのサルガイチ山を過ぎて600m+まで行き、西に広い尾根を歩きました。最初の鞍部には地形図では南から破線道が来ていますが、道は見当たらないのでそのまま西に登り、616mピークから南に下りました。広い尾根を下って鞍部に降りてもはっきりした道は見当たりませんでしたが、すぐに登山道の道標がありました。東は「滝めぐり~下山コース」でしたが、鎖場を降りるのは危険すぎるので「周回(下山コース)」へ向かいました。地形図には無い道を歩き、次の分岐が地形図の破線道の分岐ですが、東向きが「通行困難」となっていました。あとは周回コースの登山道で下山しました。この道は歩きにくいのですが標準的な登山道でした。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★★ 藪山度というより危険度

地形図は「村雲」です。



2024年10月20日日曜日

佐用の高倉山と仁位山城跡

 


佐用町の高倉山には2008/9/20に東の千種川沿いの中島から登りました。最初に笹薮につっこんでひどい目にあったので、今回は反対側の佐用川沿いの山脇から登りました。慈山寺の付近から山に入る道があり、高倉山の道標があります。これを登っていくと、道の脇に高倉山の道標があり、ここから植林に入りました。斜面に道がありますが、かなり崩れています。しかも下を見るとため池です。この道はさらに先の斜面に続いているのかも知れませんが、歩きにくいので急斜面の植林を登りました。作業道があって楽に登れて尾根に上がれました。ここからはまっすぐの登りで、290m+に着きました。南に向かう尾根は植林も自然林も歩きやすく、ときどきは道もある稜線でした。しばらく歩くと道標があり、歩いて来た方向は「中島駐車場1300m」向かっている方向は「高倉山山頂200m」北は「山脇高倉神社1500m」でした。道はその先のピークを巻くようになっているのですが、ピークに登ると東向きに高倉山への道標がありました。方向が逆だと思ったのですが、後でわかったのは、こちらは高倉山古城跡だそうです。関電の巡視路に使われているような黒のプラ階段で深い堀切を渡ると、見渡しの良い場所に出ました。ベンチがあって、確かにこちらの方が山頂の雰囲気です。写真は千種川方面です。ただ、上月城を攻めるには逆向きです。西に取って返すと高倉山陣城跡山頂への道標があり、少し南側を巻いて登ると高倉山山頂に着きました。こちらは広い平坦地ですが木に隠れて展望がありません。


山頂には見土路への道標がありました。山頂付近は植林されていますが人工的な平坦地が広がっており、少し迷ってから西に植林を下りました。堀切や土塁のようなもののある尾根を少し歩いて、宮ノ下三等三角点(298.7m)に着きました。自然林の中です。さらに西に稜線を歩くと、南向きに飯野山城跡への分岐がありました。2008/9/20には南の方に行きましたが、今回は西に見土路方面へ向かいました。地形図ではすぐ南に土砂崩れの跡のような地形があるので見に行きましたが、斜面はコンクリートでしっかりと固められていました。稜線に戻って西に歩きました。ほぼ自然林の細い尾根ですが、道がありました。そして少し登るとJ-PHONE JPK上月局がありました。ここには太い道は来ておらず、小道を歩いて行くと南の道路から林道があって植林の切り出しをしていました。道路には降りずにに林道を登り、そのまま山の上に上がりました。上がると高倉山城と書いた標識がありましたが、これは道標ではなく、高倉山城が見えるということのようでした。この山は仁位山城の跡で、道から見えるところにのぼりも立てられていました。平坦な山頂がありますが、どこが城だったかよくわかりません。西に行って道路の終点に出ると上月町行政無線仁位中継所のアンテナがあり、ここに城跡の案内板がありました。要するに歩いてきたところはずっと城趾だったようです。そのまま西に行くと展望台で、上月城を攻めるにはうってつけの場所でした。ここにはベンチもあり、仁位四等三角点(232.88m)がありました。下山は北の尾根に向かいましたが、こちらも城の一部で堀切があります。少し藪っぽいのですが木が切ってあり、道がありました。道は途中で南向きに降りて行くようでしたが、そのまま尾根に沿って行きました。北側は急斜面の植林になったので南寄りに尾根を降りましたが笹薮でした。しかも降りていくと金網のフェンスがあり、扉を探してフェンスに沿って笹薮を歩く羽目になりました。運良く扉が見つかり、眼の前の墓地に飛び降りて、佐用川沿いの道路に降りました。


展望 ★★☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「上月」です。



2024年10月6日日曜日

東から登る宍粟市の深山

 


宍粟市の深山には2010/09/04に西から、2011/08/27に北から登っていますが、今回は東から登りました。国道29号線の小野から県道546号線に入りました。この県道は上ノ波賀線となっていますが、上ノまでは通じていません。途中の黒尾山登山口のところから南に林道を歩きました。登山口の標識にはルートなどのQRコードが印刷されていますが、DOCOMOは圏外でした。この林道は2011/08/27に下山に使ったものです。少し登って尾根の東に回った付近から植林を登りました。急斜面に作業道があり、これを登って尾根に上がりました。すぐに尾根の東寄りにネットが張られていました。航空写真で見るとこの尾根の東側斜面は伐採されているようです。ネット沿いに尾根を登りましたが、灌木の藪がところどころにあり、棘のある枝も多いので疲れました。ネットも藪も無くなったのは、標高700m近くに達してからでした。ここからは歩きやすくなりましたが、標高830m付近は地形図からは予想できない急峻な岩場がありました。それを過ぎると916mの南深山まで一気でした。山頂には赤く塗られた標石があり、番号は四四です(写真)。登山中にも見かけましたが丁石というわけではないようで、このあと歩いた尾根でも見かけました。


南深山から深山へは主に植林で、軽快に歩けました。この付近は栗の木が多いようですが、落ちている実はことごとく食べられていました。途中の鞍部には岩上神社への下山道の道標があり、2010/09/04に歩いた林道を指すのかも知れません。深山の山頂は宍粟50名山の杭と深山三等三角点(907.76m)があります。北東向きに展望を木が覆い隠していました。


下山は尾根を北に向かい、東寄りの尾根を降りました。県道546号線の別荘地帯に降りる尾根を目指したのですが、問題は一続きの尾根では降りられないことでした。木の間隔が割と広かったので、GPSを頼りに降りていきましたが、尾根っぽい場所を降りると岩場の上に出ることが多く、急斜面を木に掴まって下って谷を降りていきました。これは正解だったと思いますが、地形図からは予想外の深く険しい谷に出てしまい、西側の尾根に登りました。結果としてこれが目指す尾根だから良かったのですが、地形的に特徴のない急斜面を降りるのは危険です。目指す尾根に乗ってからも岩場がありましたが、大きな問題はなく、最後は尾根を端まで歩いて県道546号線の「災害に強い森づくり」の説明板のところに降りてきました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「安積」です。