2019年7月13日土曜日

鳥取市河原町の霊石山

鳥取から鳥取自動車道で南下すると西側の山の上に城が見えてきますが、ここが河原です。霊石山は鳥取自動車道の東側にあります。一見するとアンテナ山ですが、歴史のある山なので登ってみました。

登り口は自動車道路以外に最勝寺からと国英神社からと二通りあるということですが、国英神社に行ってみました。神社の裏から登山道があるということですが、急斜面の竹藪があるだけです。無理に登っていくと平坦地がありますが登山道らしきものはありません。藪ですが尾根を登れるので登っていくと、そのうちに道と出会いました。植林の作業道かと思いましたが、江戸時代の石仏があって、これが参道だとわかりました。おそらく神社の東の集落の中の道が続いて来ているのだと思います。登り続けると古い石段もあって雰囲気が出てきます。途中で斜面を通る所では崩落しかかっており、しかも笹薮が道にはみ出しています。トラロープがあり、笹を無理やり抜けると、最勝寺の跡に出ました。現在ある建物はコンクリートの本堂以外は一軒だけですが、立派な石仏がいくつもあります。また墓地もあるのですが、大きな石を使ったものが多く、この山は霊石山というくらいで大きな石がふんだんにあるようです。舗装道路(林道中山線)の上側には源範頼の墓という怪しげなものもありますが、これも江戸時代の墓地の一部です。ここからは登山道があって更に奥の院と墓所(これは明治以降のものだが巨石が多い)に寄ってからまた舗装道路に出ました。ここからは道路を歩いて山頂に着きました。ハンググライダーの基地なので展望は南にも北にも素晴らしく、日本海や隣山の風力発電の風車が見え、他にはNTTやイーモバイル、デジタルTVのアンテナ群、名無しのパラボラアンテナがあります。広場の中央に東屋があります。この付近は城跡(最勝寺山城)でもあります。

山頂からは東に歩きました。「伊勢ケ平」と書かれた方向に歩くと遊歩道があって、326mピークの先に東屋がありました。その先は広い平らな谷で、ここが伊勢ケ平なのかも知れません。しかしここで道が消えてしまいます。地形図では谷の反対側に破線道があって、それで下山できるはずなのですが、よく分かりません。人の背ほどの笹が茂っており、それをかき分けて破線道のあるはずの場所を歩きました。谷は笹が多いので少し登って斜面を歩き、東に進みました。道の痕跡はほぼ消えており、シダも生えていますが高く伸びた笹が一番強敵で、下草がなければ灌木の間はなんとか歩けました(写真)。破線道は333.5mの米岡三角点のあるピークの南の鞍部を通って東の谷へ降りていきますが、谷は笹が生い茂っており、しかも少し水が流れていて地面がぬかるんでいる所があるので、東側の斜面に上がってトラバース気味に下山しました。下草の少ない所を選んで歩きましたが、藪には違いありません。時々谷の様子を見て、水の流れに沿って降りられる所で谷に降りました。しばらく降りると西側に道がありそうだったのでそちらに渡りましたが、これが地形図の破線道です。これは十分に歩ける道で、舗装道路に出ました。この下には巨大な堰堤があり、土師百井に下山できました。

登山道を除けば笹薮で覆われた山でした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「用瀬」です。

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