2019年1月26日土曜日

篠山の愛宕山と天狗岩稲荷

小雪のちらつく日でしたが、篠山の愛宕山に登りました。姫路から国道372号線(デカンショ街道)をひたすら走って、篠山南西の真南条から南に細い道を入り、龍蔵寺の駐車場に車をとめました。付近には植林の伐採に使われる車両が何台かとまっており、これが後で大問題となりました。

登り口は龍蔵寺の鐘楼の前で、石の階段が続いています。途中には石仏もあります。「忍の滝」への分岐がありますが、今の時期には水がなさそうなのでパスして登り続けると、頭上に巨大な石垣があり、階段を上がるとその上は広い平坦地となっており、ここにも石仏や五輪塔(?)があります。正面には鳥居があり、急な階段が真っ直ぐに登っています。これは地形図に描かれている階段ですが、両側にロープは張られているものの、あまりに急なためか立入禁止となっており、巻道を歩いて愛宕堂にまで登りました。地形図では神社になっており、鳥居があったので神社かと思うと、建物の雰囲気はお寺です。前に立っている燈篭には元禄と書かれているようで、かなり古そうでした。

巻道の途中に愛宕山への分岐があったので、そちらに向かいました。地形図には尾根に破線道があるのですが、愛宕山への丸い標識が割れていたため見過ごして、そのまま西の谷の方へ行ってしまいました。間違いに気がついて戻って尾根道を見つけました。途中に滝谷口という標識がありましたが、何でしょうか?山頂に近づくと非常に急な坂があり、ロープは張られているのですが、雪が数センチ積って滑りやすく、雪の下に何があるのかも分からないので、登るのは大変でした。ロープは滑りやすく、結び目が作ってあるのは助かりました。しかし木に掴まれればロープより楽に登れました。なんとか尾根に出ると近畿自然歩道で、西に少し登ると愛宕山山頂でした。山頂からは北に展望があり(写真)、篠山も見えます。

愛宕山山頂からは近畿自然歩道を東に戻りました。整備されているので雪でも歩きやすくて助かりました。この付近の南側には茶畑があるようですが雪でよく見えず、稲荷神社を目指しました。標識どおりに歩き、南に母子(もうし)の方向に歩くと、目指す天狗岩稲荷に着きました。赤い鳥居がいくつかあって、その先の2つの祠は小さいのですが、祠の背後には巨大な岩が聳えており、迫力のある神社でした。岩には蜂の巣が作られているようです。天狗岩神社はGoogle Mapで知ったのですが、場所が間違って記載されていて迷いました。

天狗岩神社からは再び近畿自然歩道を戻り(今日は戻ってばかりです)、途中にあった龍蔵寺への分岐を降りました。斜面を折り曲がりながら降りて行く道です。雪で飾られた木々がきれいでした。林道に降りてきて、龍蔵寺の方向に降りて行くと、林道が倒木で埋まっており、なんとか通り抜けましたが、これは自然の倒木ではなく、伐採した植林を寝かせてあるようでした。さらに降りると下の方で植林を伐採しており、林道は伐採した木で埋まっていました。これでは通り抜けるのも大変ですし、伐採作業は林道で行われているので通り抜けも危険です。いろいろ検討して、道を戻って隣の尾根で降りようと思いました。

降りてきた道を戻りながら西側の尾根に移れないか見てみましたが、倒木が多く難しそうでした。尾根に戻って愛宕山に戻りながら北に尾根を降りられないかも検討しましたが、雪が数センチ積もっていて、急斜面を降りるのは危険そうでした。結局近畿自然歩道を愛宕山まで戻り、さらに南の650m+ピーク(愛宕山648mよりも高い、如意が峰?)に行き、西に曲がって尾根を歩きました。ここは近畿自然歩道なのかどうか分からないのですが、篠山市と三田市の境で、雪で道がよく分からなくても赤いマーキングがありました。一箇所鎖場がありましたが、降りるのは危険そうだったので巻いて降りました。南側には送電線があるので、赤い「火の用心」も立っています。最後は斜面を西に鞍部へ降りました。鞍部に地形図の破線道があることを期待したのですが、倒木だらけの植林で道はありません。

気を取り直して、北に谷を降りることにしました。地形図から急な谷だということは分かっていたのですが、雪で足元はよくわからず、倒木も多く、非常に歩き辛い谷でした。雪がなくても歩きたくない谷です。最初は谷の東側少し斜面の上に道らしきものを見つけましたが、谷が細くなると西側に渡らねばならなくなりました。西側にようやくまともな道の形跡を見つけましたが、小さな谷に3本の丸太が渡してあり、掴まれるようにロープも渡してあるものの、とても渡れるようなものではなく、谷に降りました。しかしこの下は堰堤で、結局道に戻りました。堰堤の下からは少し太めの道になり、堰堤がさらに2つありましたが、丸太橋も2つありました。丸太橋と言っても5本以上の丸太で幅は広いのですが、雪で滑る恐れがあるので渡っていません。最後はガードレールのある道(篠山市林道大平山線)にでてきて、龍蔵寺に戻りました。最初の予定とは全く違う方向から戻ってきました。

時間は4時間も歩いていませんが、時々風が強く吹雪になるような天候で、無理な山歩きでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「篠山」です。

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