朝来の竹田城は最近大人気で、中腹の駐車場に車で行けなくなってしまいました。竹田城撮影の絶好のポイントは川向かいの立雲峡と言われていますが、その北に金梨山という山があります。標高は竹田城や立雲峡よりも高く、竹田城までの距離も立雲峡よりも近いのですが、撮影ポイントとは言われていません。それは、この山に登るが大変だからだろうと思います。しかし山頂近くの岩場には金梨山大権現もあるということなので、登ってみました。
金梨山(かなしやま、きんりざん)の登山口は国道312号線に沿いです。信号から北に歩くと、川沿いに竹田城の模型(遥拝所?)がありますが、そのすぐ北の山側にプレハブの小屋があり、そこから入りました。一瞬道が無いという印象だったのですが、よく見ると左手に道がありました。北側斜面には石積みがあります。道は怪しくて、南側の畑っぽい所には入りたくなかったのでそのまま斜面を登ると、道に出ました。これは黒いプラ階段のある関電の巡視路で、登っていくと段々畑の跡地に奥多々良木出石線三一鉄塔が立っています。その手前に木の鳥居があって、「金梨山大権現」の道標がありました。ここからは支尾根に沿った登山道です。倒木があり、かなり荒れた印象ですが、倒木を切ってくれれば立派な登山道だと思います。かなりの急登が続きますが、標高350mを過ぎた付近で一息つけます。ちょっと登ると竹田城がよく見えます。歩き易くなった尾根を登っていくと、道標が倒れていました。ひょっとすると正しい登山道はここから右に曲がっていくのだったかも知れませんが、倒れている道標では方向は分からず、そのまま登り続けました。400m+で尾根に乗りますが、さらに急斜面を登って、山頂に着きました。金属プレートの金梨山四等三角点(464.39m)があります。山頂からは展望はありません。
登山はこれで終わりのはずですが、肝心の金梨山大権現はどこにあるのか分かりません。ネットの地図([1])を見ると山頂の南側の岩場の北にあるように見えるので、この付近の岩場を歩いてみました。大きな岩が多く、岩の上を歩くのはかなり危険です。岩の間に隙間があって、好きな方向に行けるとも限りません。少し歩き回ったのですが岩の下に降りなければだめだと判断して、一度尾根に戻りました。少し南に行って岩場の下の方に行くと、金梨山大権現に行く道がありました。大きな岩の隙間の洞窟に祠が置かれています(写真)。洞窟の奥に入って見上げると隙間だらけで、さっき上から覗いていたのがこの洞窟だと分かりました。洞窟の手前には竹田城の見える展望ポイントがあります。大権現への道を尾根に戻ると、450mよりも下の、大きな岩のある場所でした。しかしGPSで確認すると地形図の岩場の北側となります。この岩場に大権現があると勘違いすると迷います。
下山は尾根を南に歩きました。歩き易く、時々竹田城も見えます。軽快に歩いて409mピークまで来ました。ここからはどちらを向いても標高線の間隔は似たようなものなので、南に尾根っぽく見えた所を降りていきました。降りていくと尾根というより広い斜面という感じになりますが、足元は落ち葉で掴まれる木もあるので、特に苦労しないでも降りられました。最後は笹薮でしたが、その中に金網の扉を見つけて外に出ました。
標高差から言えば姫路の書写山に登る程度の山です。2時間ちょっとで歩き終わりました。
展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「但馬竹田」です。
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