空山はあちこちにありますが、これは和気アルプスの神ノ上山の日笠川を挟んで北東にある山です。ネットで情報([1])を見つけたので登れそうだと思って登ってみました。
登り口は日笠の南の鹿帰の東にある「閑谷福祉会 しずたに」の前です。山裾を登っていく道があります。少し登ると四角いコンクリートの建造物があり、水道施設でしょうか。ここからは斜面を登りましたが、木の間隔が広くて良い雰囲気です。落ち葉を踏みしめて登りますが、落ち葉が大きいので気持ちの良い音がします。しかし笹が茂っている場所もあり(中央には椿の木)、それを抜けて登ると千畳座四等三角点(235.42m)に着きました。ここまでは神ノ上山が見えていましたが、この先ではほとんど展望はありません。
三角点からしばらくは切り開きがあり、鉄塔の跡があります。この付近はかなりの藪です。切り開きはあったりなかったりで、勾配の緩いところでは尾根の幅が広いと方向を見失いがちでした。次は高圧線の鉄塔で、南津山線32です。ここから少しの間は巡視路で、33鉄塔への分岐(標識の板に空いているたくさんの小さな穴は何?)を過ぎて、寺山四等三角点(362.74m)に着きました。この付近には幅広い切り開きがあり、次のピークには「大平山 362m」という札がありました。この東が問題で、切り開きを辿って南に行き過ぎたらしく、尾根を大きく外れてしまいました。シダ藪の斜面をトラバースして東に降りる尾根に戻りましたが、切り開きはありません。しかし鞍部まで降りると立派な道がありました。
この先は場所によっては広い切り開きがありますが、倒木が多く、荒れた自然林という感じです。下草よりも倒木や灌木が邪魔でした。やや迷走気味に歩いて、不思議な石積み(写真)のあるゆるやかなピークに出ました。この付近には岩は多くないので、わざわざ石を持ってきて積んだようですが、意図が分かりません。上にお地蔵様を載せるには不安定そうです。
ここからも倒木の多い藪が続きました。しかし緩い鞍部では北側に林道があり、東西に走っていました。目標は空山なのでそちらには行かずに広い尾根を歩きました。この付近には、消えかかった作業道があるようでした。付近一帯がかなり平坦で、凸凹はいかにも人工的に見えて、かつては人の手が入った印象があるのですが、いまは倒木が多く歩きにくくなっています。そしてようやく空山に着きました。と言っても、山頂がどこなのかは分かりません。働三等三角点(375.66m)がある所が多分そうなのでしょう。周囲は藪っぽくて展望など全くありません。空山から北に歩きましたが、ずっと手入れの悪い林でした。なんとなく北に歩いて、最後は大きなシダの塊を避けて降りていくと、林道に出ました。
北の明神山経由で帰ることも考えていたのですが、藪抜けに疲れていたのでここで下山することにしました。地形図どうりに林道を歩いて下山道を探したのですが、見つかりません。かつては作業道があったはずなのですが、消えてしまったようです。そこで北に林道を歩きました。自動車の通れる道が続いており、東に分岐もあります。動物捕獲用の檻がいくつかありました。そのまま歩き続けると出発点に戻るのは不可能になるので、287m地点付近で溜池の方へ降りられないか調べました。すると切り開きらしい場所がありました。ちょっと降りて切り開きだと確信しましたが、イノシシの死体が転がっていました。付近には他にも骨があり、自然に死んだというよりも、捕獲したイノシシをここに捨てているのではないかと思われました。この谷はそのまま溜池の土手につながっており、無事に林道稗田谷線に出ることができました。あとは2キロの林道を歩いて帰りました。
4時間以上もかかってしまいました。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「日笠」です。
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