姫路からデカンショ街道(国道372号線)を東に走ると、上鴨川という所を通ります。ここには「やしろ鴨川の郷」と、そのキャンプ場があります。「やしろ鴨川の郷」はテニスコートなどの施設がある、リゾート施設です。ここから加東神山への登山道があることは知っていたのですが、まずその前に372号線に達している長い尾根を歩いてみました。372号線からいきなり尾根に上がりましたが、尾根先には防獣ネットもありませんし、古い作業道があって楽に登れました。あとはシダの間を抜ける尾根歩きですが、一部は道があり、その他でも踏み跡があり、岩場もあって展望があります。低山を北に歩いて、才ノ神四等三角点(347.85m)に着きました。この北で、キャンプ場から上がってくる道に合流しますが、その手前の藪が一番きつかったと思います。この道は鞍部で「どんぐり広場」へ西に曲がりますが、下山しては困るのでさらに真っ直ぐに登ろうとしました。最初は道があったのですが、そのうちに無くなったので、西の尾根に出ようと斜面を横に歩きましたが、大きなシダがあちこちに茂っており、急斜面も崩れやすく、非常に苦労しました。素直に少し降りて遊歩道を歩けば東屋もあったのですが、無理やり急斜面を登って、やっとの思いで遊歩道に出ました。そのまま登っていくと遊歩道は終わって、「加東神山へのルートは、不明瞭となっています。」という注意書きがあったので、ここが登山口だと分かりました。
不明瞭な登山道は、ピンクテープのマーキングがたくさんあって迷うことはありません。あちこちに立入禁止のテープの切れ端がぶら下がっているのが気になりましたが、松茸山でしょうか?そういえば遊歩道に「アカマツの林」という説明板がありました。しばらく平坦な道を歩くと、上鴨川四等三角点(437.25m)がありました。さらに歩き続けると尾根のキレットに出ました。キレットと言っても人工的なもので、尾根上で砂を掘ったためにできたものです。北側を迂回するとここからは地形図の破線道なのですが、シダの茂った急斜面に階段が作られていました。これが無いと、ここを登るのは楽ではないでしょう。ここからはややきつい登りが続きます。標高550m付近まで登ると、展望の良い岩がありました。ここからはだいぶ楽になり、西脇市との市境の尾根に出ました。あとはこれを北に歩いて、大峯四等三角点(617.99m)、おなじみの「ミルフィーユの岩」を過ぎて、加東市最高峰標高648mの加東神山(かとうこやま)に着きました。この付近は2016/12/29に西光寺山から来ています。以前に来た時には「加東市マスコット・加東伝の助」の看板(写真)に違和感があったのですが、このルートで登ってくると納得です。
帰りは市境の尾根を降りました。登山道から別れて南西に降りる所は地形図では破線道があるのですが、幅広い藪で道はなく、ややルートを外れて大きな岩のある方に行ってしまいました。ルートを修正して市境を辿りましたが、西に延びる尾根から市境が急斜面を降りる部分はマーキングや道は無く、ひどい藪でした。結局ここは諦めて、少し東の鞍部から南の谷に降りました。ここも地形図には破線道が描いてありますが、実際にはガレ石だらけの斜面で、降りるのは大変でした。谷あいに降りてからも岩が多く、歩きづらいことこの上ありません。そんな中に「境界」という札が立っており、岩に赤い矢印がペイントされていました。なんとか歩ける道になったのは、地形図で実線が描かれている付近からでした。
登山コースとしては、「やしろ鴨川の郷」から登るのがもちろん正解です。道は不明瞭ではありませんが、尾根の分岐もあるのでGPSはあったほうが良いでしょう。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「比延」です。
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