千種川を遡って行くと、千種町西河内の戸井の元という所で鍋ヶ谷川と天児屋川に分かれます。ここから後山に登ってみました。鍋ヶ谷渓谷の南沿いに林道を歩いてくと野生動物防護柵扉があって、これが中島林道という名前だと分かります。この林道は地形図とほぼ同じように勾配のゆるい谷間を登っていきます。この付近は棚田が整備されていますが、今は植林になっています。地形図では途中で戸井の元の集落から破線道と合流しますが、この破線道は見当たりません。しかし、この付近から尾根に登ることにしました。急斜面の植林を登って740m+ピークに上がりましたが、なんとなく地形が複雑です。一旦降りてから782mピークに登りましたが、この付近は明らかに人工的に削られており、カンナ流しの跡かも知れません。さらに一度ちょっと降りてからまた広い尾根を登りましたが、ここも削られて起伏の大きな地形になっています。付近は植林です。ここを過ぎると自然林になり、その後は植林と自然林が混ざった尾根をひたすら登りました。標高差300m以上を登ると、西側が伐採されて見晴らしの良い場所に出ました。ダルガ峰など西の連山と、ちくさ高原スキー場が見えます。
この付近の山を歩いていて一番気になるのはチシマザサです。ここまでずっとササ無しで来ました。1191m地点を過ぎてもササはありませんが、標高1200mまで登るとササが生えていました。最初はたいした背丈ではないのですが、だんだん背が高くなります。1280m付近には開けた場所がありササも生えていません(写真)が、その後は平坦ですがササ藪となります。結局その状態で東から来る道に出てきて、後山頂上に出ました。小さな祠と、角の欠けた後山三等三角点(1344.36m)があります。
下山は少し戻ってから東に降りて、「おごしきコース」にしました。特に何もなく、おごしき山(1095m)の平成之大馬鹿門まで降りました。眺望も良好です。そのまま降りて行くと松の木公園への下山コースが、板馬見渓谷の方に付けられていました。これを降りるととんでもなく遠くに行ってしまうので、北に降りることにしました。ちょうど下山コースが南に降りる付近から北に尾根があります。全く整備はされていませんが、歩きやすい尾根でした。最初は植林が多く、傾斜もたいしたことはありません。しかし標高850m付近からはアシビなども増えて、藪っぽくなりました。場所によっては木に掴まらないと降りられない所もありました。尾根としては分かりやすく、最後はまた植林となり、標高700mを切ると地形が複雑になってきて、ここもカンナ流しの跡のようでした。最後は墓地に出て、金網の扉を開けて(全開しないのでちょっと苦労した)村を抜け、千種川に沿って出発点へ戻りました。
後山にはなぜ千種川沿いからの登山道がないのでしょうか?登りの尾根も下りの尾根も歩きやすく、登山道の候補だと思います。
展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「西河内」です。
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