朝来市の絵本三角点へは、2012/08/30に田路から登りました。今回はそれを北側の神子畑から登ってみました。登り口は神子畑の佐能です。中村下橋の所に、地形図では谷の西側の尾根の先に墓地のマークがありますが、じっさい小さい墓地があります。この谷(大枡谷)には新しい堰堤がありますが、谷を遡るのは難しそうなので尾根に取り付きました。非常に急斜面ですが植林なので作業道があります。足元は土なので急斜面の割には楽に登れて、やや平坦な尾根に出ました。この尾根は谷側が自然林、反対側は植林で、自然林の美しい新緑が楽しめました。
しばらく登ると大枡谷四等三角点(518.03m)がありました。金属プレートの新しい三角点で、展望はありません。この先の細い尾根を登って行くと、570m付近で谷の源流と並びました。ここからは急登になり、その先には青いネットが張られていました。木が倒れて低くなっている所からネットの中に入りました。730m付近でネットから出ると西側は伐採地で、429号線や正面の山の林道が見えました。この伐採地は笠杉トンネルから神子畑に降りる途中でよく見えます。このあとは新緑の自然林となり、802mピークで主尾根に乗りました。この尾根も西側が植林、東側は自然林です。三菱の杭がうってあり、858mピークには三菱の標石がありました。ここは2012/08/30に通った地点です。ここからは東に急斜面を降りて、登り返して更に尾根を歩きました。
この付近では上り下りを繰り返しましたが、途中の840m+の鞍部では熊が尾根を横切って田路の方へ歩いて行きました(写真)。足の短さと太さからすると熊っぽいのですが、イノシシと言われればそうかも知れません。とにかく慌てて熊避けの鈴を付け、絵本三等三角点(923.88m)に登りました。周囲は広く伐採してありますが、展望が無いのは前回来た時と変わりありません。展望が無いと言っても、この付近の尾根では木々の間から南北の山々が時々見えていました。
三角点から北に降りる尾根を地形図で探したのですが、どれも谷に降りてしまいます。しかたないので大回りを覚悟でさらに東に尾根を降りました。倒木だらけの尾根を降りて、前回に奧田路から来た地点(日山95の杭あり)を抜けると、再び気持ちの良い自然林の尾根になりました。900m+まで登り、その北はちょっと急斜面を降りなければなりません。足元が崩れやすいので注意が必要です。
その北は尾根が分岐しますが、どちらでも降りられそうな感じでした。なんとなく左に折れて尾根を下り、西の尾根に乗り換えました。685m地点はアシビが茂って通り抜け困難でした。その後は標高差300mを下らなければなりませんが、倒木があったりして、植林以外は疲れる下山でした。最後に道路が見えたあたりからは急勾配の砂状の斜面となり、掴まる木も少なく、注意深く降りました。降りてきたのは小枡谷橋の所で、ここの谷は小枡谷なのでしょう。
熊にはびっくりしましたが、意外と歩き易く、新緑のきれいな尾根でした。熊もですが、例によって下りはやや危険です。今日歩いたこの山、名前はあるのかと思って地元の人に聞きましたが、「ないねぇ。ななしのごんべや」と言われました。熊を見たと言ったら「へぇ珍しいね」と言われたので、イノシシかも知れません。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「神子畑」です。
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