なんとなく長い尾根を歩いてみたくなって、地形図から長い尾根を選びました。一宮町三方町から公文川上流の溝谷へ延びる尾根です。さらに北に辿れば三久安山や阿舎利山へと連なっています。真っ直ぐな尾根なので周回コースは描けず、当然降りた後は道路を歩いて戻らねばなりません。
登り口は三方町の神明社です。神社の脇から急斜面を登り、溝になった道を登るとすぐに植林になりました。美しいが勾配のきつい植林を登って尾根に出ました。ここから南へいったん下って城山四等三角点(382.54m)を見に行きました。城山と言うくらいで平坦地が尾根に沿って何段もありました。子供会の登頂記念碑がありましたから、きっともっと登りやすい道があるのだと思います。
城山三角点から北へは歩きやすい尾根が続きます。尾根上はほとんど雑木林ですが、片側は植林の場所が多いようです。徐々に標高が上がりますが、急登と言えるようは場所はほとんどありません。459mピークを過ぎて、516mピークはアシビが茂っていて少し藪っぽくなりますが、すぐに歩き易い尾根に戻りました。尾根からの展望はほとんどなく、たまに木々の間から一山や水上山が見える程度です。550m+ピークを過ぎて次の登りは岩が多かったようです。植林の急登もあって、平坦になると4つのブロックで囲まれた岡四等三角点(717.70m)がありました。その先で650m+まで一旦降りますが、そこからは新緑が美しく、目を奪われました(写真)。ただしネットも現れます。711mピークまで、ずっと新緑を見ながら歩き、その先も軽快に歩けました。
次の三角点は、滝谷三等三角点(757.50m)です。その先は、普通ならば北西に650m+鞍部まで降りて林道に出るのでしょうが、林道を西に行って阿舎利方面に降りる谷が荒れていることは、2010/11/23に阿舎利山に登った時に確認しています。そこで、もう少し尾根を歩きたかったこともあり、北東に進みました。こちらはさすがに少し藪っぽくなりましたが、特に問題はありません。730m+ピークに登り返して、あとは適当に斜面を下って植林を抜け、林道に出ました。林道は南側に小川があるので水量が多いとちょっと苦労するかも知れません。あとは林道を下って溝谷に出て、公文川を下って三上町へ戻りました。この林道は入口に扉がありますが、鍵は掛かっていません。舗装道路の途中で公文川が分岐する場所には「ハザマ」と書かれた札が立っていました。ここには「左三久安山 右藤無山」の道標がありますが、古い道標は「左ひきはら 右たじま」で、溝谷から音水湖方面へ抜ける道が存在したことを示していました。
長い尾根ですが尾根歩きは3時間程度、その後三方町に戻るのに2時間近く掛かりました。舗装道路を長く歩くのは辛く、足の裏が痛くなりました。自転車でもデポしておくのが正解です。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「神子畑」です。
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