丹波市山南町山本の西の方に延命寺というお寺があります。その裏山が延命寺山で、調べてみるとたくさん登山記録があります([1][2])。山頂から東に延びた尾根で登るのが定番のようなので、尾根の端のお墓のあたりで鹿避け扉を通って尾根の裾から急斜面を登りました。登ってみると山本金比羅神社がありました。ここまでは車でも来れます。ネットの情報をもう少しよく読めば良かったと反省して、さらに尾根を登りました。
この付近は少し道が整備されていて、それに従って歩いて行くと、山本の集落を眼下に見られる場所に出てきました。しかしここは行き止まりなので、尾根道に戻り、自然林をひたすら登りました。最後は山頂北から東に延びる尾根に出ましたが、この尾根はシダが多いので、急斜面を登るのが正解かも知れません。南に登ると延命寺山の山頂です。何もありません。引き返して、北への尾根を探して縦走しました。岩の多い尾根で、ツツジが咲いており展望もあります。振り返って延命寺山を見ると、とんがった山だということが分かります。「記念林境」という標石があり、鹿避けネットが現れて歩きにくくなりました。嵐山三等三角点(560.01m)付近は「カザシ」と呼ぶようです。
この先もネットが続き、藪っぽく歩きにくい尾根が続きました。ネットのどちら側を歩くかが問題で、しかも意外と丈夫なネットで簡単には横切れません。ネットは二重で、一つは途中で西側に降りて行きますが、古い方がさらに519mピークまで続きました。519mピークを右折して下るとまともな尾根道になりました。東側にネットが張られており、「告 松茸止山 入山禁止 五ヶ野部落」という看板がいくつかありました。道が良いのも納得です。この先は細尾根やヌタ場もあり、登りが続きます。ツツジも満開です(写真)。534m地点を過ぎて、620m+ピークに出てきました。この付近もツツジが多く、それがどれも満開でした。
岩屋山には先日登ったので、ここからは下山にしました。620m+ピークには岩屋山に登った時に来ているのですが、南に降りようと思うと方向が分かりません。下の尾根が見えないので、急斜面の林を真っ直ぐ降りる気にはならず、少し西に降りてからトラバースして南の尾根を探しました。その後も南西に降りる尾根に行きかけて南東の尾根に戻ったりしましたが、この尾根は割と快適でした。529m地点あたりから岩屋堂を見に行こうかとも思いましたが、その後に荒れた沢を降りるのは気が乗らなかったので、真っ直ぐ尾根を降りていきました。一番降りやすい方向に歩いて行くと、どんどん尾根は急になり、木に掴まりながら降りはめになりました。シダ藪はありませんが、足元が崩れやすいのが問題で、何度か尻餅をつきました。予定よりも西に寄ってしまったので、降りた谷に道があるか心配でしたが、ちょうど林道の終点付近に出ました。「のぼり尾」と呼ばれる場所の近くでした。林道の途中にあった「五ヶ野部落有林見取図」を見ると、この付近の谷には「口高ズラシ」とか「助兵ェ釜」など面白い名前が付いています。
さほど長いコースではありませんが、4時間以上も歩いていました。ツツジの花がないと、あまり楽しみは多くないかも知れません。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「丹波和田」です。
0 件のコメント:
コメントを投稿