2013年3月9日土曜日

西から登った石金山


黒田庄の北にある石金山へは、2012/08/21にイタリ山から歩きましたが、この尾根はまだまだ西に続いています。その西端は、浅香山から歩きました(2013/02/23)が、全部歩いてみようという気になりました。さらに、2013/02/03に幡上三角点に行った時にも、石金山から南に延びる尾根の端に行きました。ということで、これを全部まとめて歩こうという計画を立てました。

まずは中村町から西安田に行き、安田川を遡りました。真っ直ぐ北に行けば円満寺がありますが、そちらには行かずに広い道を東に折れると、大きな鹿避けゲートがありました。ここに車をとめて歩き始めました。ここから東側一帯は、平らな場所が多いのですが田畑としては使われていないようで、ススキと背の低い松が多く、荒涼とした感じです。北に歩くと地形図にはない溜池があり、その東の低い山は採石場なのかも知れません。長坂池の奧も荒れた平坦地です。長坂池の北の尾根から三角点へ登ろうとしたのですが、道がありません。とりあえず藪の中に隙間を見つけて登り始めました。この尾根は航空写真で見ると地面が露出している所が多く、じっさいそのような場所に出ましたが、むき出しでない場所はシダが茂っていました。膝くらいの高さのシダの間に踏み跡を見つけて登って行くと、シダの無い尾根に出て、ヲコサカ四等三角点(359.84m)へ到達しました。前回はここから北に向かいました。今回は東に向かうはずが最初は北に降りてしまい、引き返しました。

石金山までの縦走は、特に困難な点はありません。最初は木の間隔が広く下草の無い尾根なので、楽に歩けました。370mピークの東側の鞍部には小さなお地蔵さんが置いてありました(写真)。昔はここが峠だったのでしょう。北側の道ははっきりしていましたが、南側は怪しげでした。この後は倒木が多かったような気がしますし、381mピークから南に下って登り返すあたりは急勾配でした。442mピークを過ぎたあたりから踏み跡がしっかりしてきて、登りやすくなったような印象があります。この付近からは石金山はまだまだ遠くに見えます。本当に長い縦走です。上り下りを繰り返して421mピークまで来ると石金山が近づいてきます。最後は南に尾根の分岐のあるピークを過ぎて、また登りになるとトラロープがありました。石金山から西に降りて北に下山するルートがあるようです。石金山山頂からの360度の展望は素晴らしいものですが、この日は黄砂で遠くは霞んでいました。石金山三等三角点(508.42m)があります。

次は石金山から東に少し歩いて、登山コースがピークの北側を巻いていく所で巻かずに尾根上を歩き、南へ縦走に入りました。最初は歩き易い林ですが、高度が下がるにつれてシダが増えていきます。それでも踏み跡はしっかりしており、歩き易い尾根でした。419mピーク、290mピークなど、小さなピークを過ぎてひたすら歩くと、幡上三角点へ行った時に通った尾根の分岐への登りになります。そして、250m付近で背丈より高いシダ藪になりました。この藪は350m+の分岐ピークまで断続的に続きました。踏み跡はあるのですが背の高いシダが地面を覆っており、シダのトンネルを這いつくばって登った箇所がいくつかありました。地面にシダが生えていない所が踏み跡なのですが、それを探し出すのが難作業でした。この登りには30分以上かかり、疲労困憊しました。分岐ピークから西の尾根は2013/02/03に歩いていますが、シダの間に踏み跡があります。途中で退屈になって来たので、北に尾根を降りました。植林の谷に無事に降りられました。

このルートはひたすら長く、6時間以上かかっています。登り口を円満寺の西の鞍部にして、下山を284mピークまでしっかりと歩けば、さらに1時間は延びるのでしょう。長いのは覚悟していたのですが、強烈なシダ藪は想定外でした。南の尾根はやめにして、石金山の西から南に延びる尾根を降りるのが正解かも知れませんが、この日はこの谷で犬の吠える声がうるさかったので、降りる気にはなりませんでした。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★
地形図は「中村町」です。

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