2012年3月18日日曜日
多可町八千代区の天船山
先週笠形山に登ったルートの、一つ南の山並み行ってみました。登り口は野間川沿いの多可町八千代区中村です。安海寺の裏に、四国八十八箇所を巡れるルートが作られており、これで山の中腹まで登れます。あとは、最初は作業道がありますが、そのうちに急斜面の植林を登るようになりました。意外と岩の多い山で、山頂はシダ薮っぽいのですが、すぐに落ち葉を踏んでの尾根歩きになりました。地籍調査のピンクテープがたくさんあります。
特に展望もありませんが、気持良く308mピークまで歩き、さらに西に進みました。287mピークを過ぎても様子は変わりません。その先の鞍部はネットが張られていて、植林がきれいです。しかし、徐々に伐採された木が転がっているようになって、歩きにくくなりました。頑張って急登すると、中村四等三角点(363.51m)がありました。周囲は植林で展望はありません。
ここからは尾根をまず西に、それから北に向かいました。この尾根は切り開きがあります。325m地点に向かっておりていくと、西側に林道が来ていました。大和川沿いから来ているのだと思いますが、立派な道でした。さらに北に歩き、尾根に出て登って行くと、尾根にロープがあって、伐採の跡のようでした。更に北には、作業中のロープやウィンチがありました。東側を見下ろすと、はるか下の谷にユンボなどがいました。倒木処理か、伐採をしているようでした。
この先の450m+ピークまで来ると、伐採の全容が分かって来ました。東側の谷(これは「すご谷」と呼ばれる谷なのかも知れません)の突き当りが、広く伐採されているのです。大掛かりな伐採で、小さな尾根が一つまるごと丸裸になっていました(写真)。尾根上も伐採された木が多く、歩きにくくなりました。見ると西側にはすぐそこまで笠形林道が来ていました。林道はこりごりなので、そちらには行かず東に曲がって尾根を辿りました。最初は倒木が多くて歩きにくいのですが、そのうちに楽になりました。しかし467mピークの先は分かりにくい場所です。長い尾根を歩こうと思って、天船山の方へ進んだのですが、間違えて北に向かう尾根を降りてしまいました。正解の尾根は岩が多かったようです。降りるとネットが張られていて、北側に展望がありました。
長い尾根歩きが続きます。404mピークには、木が一本立っていました。その先の鞍部は伐採された木で埋まっており、大きく南斜面を巻いて進みました。次の400m+ピークは藪で、藪を避けると天船山には行きません。藪を突っ切って進む必要がありました。ここも尾根にネットがあり、北側の展望はありますが、歩きにくい場所でした。天船山三等三角点(399.55m)は、伐採された木に囲まれていました。その後、坂本の神社に降りるつもりだったのですが、なぜか南に足が向いてしまい、急な植林を南の谷に向かって降りてしまいました。伐採した木とシダの間に作業道を探し、急斜面をまっすぐ降りて、ミツマタの咲いている谷に出ました。幸いこの谷には道がありましたが、斜面が崩落している場所もあり、やや危険でした。途中からは車の通れる道(林道宮床線)になって、坂本に出てきました。
最後まで尾根を降りられなかったのは全くのミスです。急斜面は降り始めると戻りにくいので、降り始める前によく考えなければなりません。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「粟賀町」です。
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1 件のコメント:
ぐるっと一周した谷の下側が、田中眞悟著「兵庫の地理」117ページにある「すご谷」のようです。「すご谷」の突き当りが伐採されたのだと思います。
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