「けんこうの里三日月」は、姫新線の三日月駅から志文川に沿って北に行った川沿いにあります。ここから東の山を歩きました。この山並みは、高丸山の西に位置しており、高丸山のように倒木だらけではないか心配でした(2006/12/02)。ただ、志文川沿いに走って見上げると、倒木処理の済んだ斜面が多く、数年前とはだいぶ様子が違うようです。
「けんこうの里三日月」の北側の橋を渡ると、地形図では目の前に破線道があります。実際はこの道の入り口はもっと南側なのですが、橋を渡った所にも小道があり、破線道に出られます。地形図から見ても想像できるように、これは貯水タンクへの道です。タンクの脇には小さな祠もありました。タンクの方に登らずに真っ直ぐ歩くと、この道は尾根に繋がっています。ここから尾根歩きが始まりました。
とりたてて言うことのない雑木林の尾根です。道はありますが、倒木がふさいでいることが多く、回り道が多くなります。「兵庫県造林緑化後者分収造林」と書いたプラスチックの杭が倒れていたあたりから植林になりましたが、植林と雑木林が混ざった尾根です。赤い「火の用心」が建てられており、北側を走っている送電線の鉄塔の保守路になっていることが分かります。
植林と雑木林を歩くと、いきなり開けた場所にでてきました。中野向ヒ四等三角点(465.43m)がありました。私の持っていた地形図には書いてない新しい三角点で、当然金属製です(写真)。周囲は伐採してありますが展望はありません。西側に鉄塔が見えますが、行って見るにはちょっと距離があります。この後も雑木林の尾根が続きます。なぜか大阪営林局の「火の用心」の札が落ちていました。プラ階段があり、巨大な紅白の鉄塔に出ました。播磨西線52です。周囲には高い木がなく、西や南に展望があります。
この先少し登ると数メートル四方の空き地があり、ここが尾根の分岐点です。帰りは南に行ったのですが、まず北の尾根に向かいました。雑木林の続きです。次の鉄塔は斜面に建っており、西や北の展望があります。さらに北に行くと、白い布を巻き付けた紅白の棒が立っていました。この付近からは、高丸山方面も見えます。そして尾根を下ると、「地籍調査」のピンクのテープの下がっている鞍部に出てきました。これが地形図の破線道が通っている鞍部です。西に降りる道は不明瞭でしたが、下は植林なので、多分降りられると思います。東側は関電のプラ階段が続いており、こちらに降りると小川があり、反対側には道がありました。地形図の破線道で、南の鎌倉に繋がっています。この道を北に歩きましたが、倒木が少なく、簡易舗装までしてあるので楽に歩けました。
この道は山頂近くになると山頂を迂回して大きく右に曲がって南に進み、また北に折れますが、折れる所には赤い「火の用心」がありました。この尾根にも鉄塔があるようです。この先は道は下りになり、整備されているようでした。しかしそちらに行ってしまうと帰りにくくなるので、西のピークに登り、そのまま西に降りました。ここは佐用町と宍粟市の境界ですが、境界の尾根は倒木がひどいので、少し南の谷を登って南北に走る尾根に出ました。ここから北に尾根を歩いて畑尻三角点を見に行こうと思ったのですが、倒木が多そうなのであきらめて、尾根を南に歩きました。雑木林に地籍調査のテープが続いており、先ほどの鞍部に戻ってきました。
この後は尾根の分岐まで戻り、さらに南に尾根を辿りました。この先の尾根は、ところどころ倒木はありますが、問題無く歩ける雑木林でした。ただし尾根が繋がっているわけではなく、見えない尾根に向かって斜面を降りなければならない場所が多く、何度も進路変更して疲れました。道があるところも多いのですが、そのまま歩くと東の谷に降りて行ってしまいます。437mピークの付近も、東側を巻く道があったのですが、南のゴルフ場の方に行きそうだったので、ピークを越して西の尾根に進みました。
この先の尾根は幅が広く、迷いそうになりました。ピンクテープのマーキングが時々ありました。そのまま辿れば北の谷に降りられたかも知れませんが、初心貫徹で尾根を降りました。そのうちに林道のような道に出たのでほっとしたのですが、これも西に歩くと終わってしまいました。反対向きに歩けば、南の谷に降りられたと思います。最後はやや木の密度が高い雑木林を降りて、植林に出て、道を見つけました。
「けんこうの里三日月」には温泉がありますので、一風呂浴びて帰りたかったのですが、着替えを持っていなかったので諦めました。意外と倒木が少なく、歩きやすい尾根でした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「土万」です。
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