2010年5月8日土曜日

久崎の西の山

最近は千種川沿いの山を歩いていますが、今回は久崎です。久崎から西を見ると、谷の奧にいくつかのピークがあって、一周歩くには向いていそうです。出発点は、久崎から南に千種川を渡った小赤松にしました。細い橋を渡るとお地蔵さんがあり、「雨村境」と書いた標石があり、その上には農業用水が流れているコンクリートの樋があります。その上には鹿避けネットが張られています。あちこち調べたあげく、樋の下に金属の網が張ってある部分で針金をはずして潜り込みました。元通りにしておきましたが、あまり良い入り方ではありません。いきなり急斜面の藪となっており、しばらく登ると植林の尾根に出ました。少し藪を登ると、小赤松四等三角点(118.84m)がありました。藪の中で見落としそうです。ここからは長い尾根歩きです。

藪の尾根ですが、切り開きがあって、邪魔な枝を避けて歩けば進めます。やや急な登りが続き、まず270m+付近に出ると、一息つけます。ここからは南西になだらかな尾根を歩いて322mピークに出ます。とは言っても、この付近はいくつもピークがあり、木が邪魔でどれが最高地点かわからないので、どこが322mピークだったかよく分かりません。少し下ってからまた登りになりますが、350m付近の平坦な場所から、林道があります。最初はやや荒れていますが、松茸山なのか荷造り紐が道の片側に張られるようになると、どんどん太い道になります。433mピークの脇を通って、南に下ると分岐がありますが、右手前を曲がるやや荒れた道は433mピークの北側で終わっていました。植林の中の良い道を選ぶのが正解です。

久崎から西に入った谷の奧に地形図で見ると丸っこい430m+ピークがありますが、この手前に林道の交差点があります。久崎の方からコンクリートの道が上がってきています。ピークに上る道もあるので行ってみましたが、シダが茂っていて歩行不能となり、道の脇の藪を抜けてピークに出ました。何もありません。道に戻って西に下ると、南からの道と合流しました。たぶん、コンクリートの道の続きでしょう。西に道があるので歩き続けると、最後は藪になり、その先にトタンの波板で作った小屋があります。ここまで来ると行きすぎで、実は南からの道に合流したあたりから北に藪を歩く必要があります。そうすると、北に向かう尾根に乗れます。

ここからは林道はありませんが、切り開きがあるか木の間が広く空いていて、歩きやすい尾根でした。方向を気をつけないと別の尾根に行ってしまう所が何カ所かあります。390mピークの先は、意外と楽に北向きの尾根に乗れました。そして、やや急な斜面を登り、高畑三等三角点(378.83m)に出ました。周囲には何もなく、落ち葉の中に標石がありました(写真)。このあとも、歩きやすい尾根が続きました。途中でやや尾根をはずれてしまった所もありましたが、ひどい藪はありません。一部は植林です。ヌタ場で水浴びをしている猪に会いました。しかし最後の321mピーク付近に来るとピークの周りは枯れ木などが多く、苦労して頂上に登ると、展望台でした。浅瀬山城跡展望台です。周囲を300度くらい見渡せます。この展望台は、この山の下にある笹ヶ丘公園の附属設備なのですが、そちらに降りてゆくつづら折りの道は途中に崩落箇所があり、登り口には「土砂崩れにより危険」と書いてありました。せっかくの素晴らしい眺望がもったいないので、是非登山道を整備してほしいと思います

このコースは下草がほとんど生えていないので、とても歩きやすかったと思います。眺望が得られるのは展望台だけですが、楽しめる山歩きでした。

展望 ★☆☆ 展望台は別格です
藪山度 ★☆☆

地形図は「上月」です。

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