2010年5月4日火曜日

河野原の裏山

千種川沿いにドライブすると、上郡と赤松の間の西岸に長く千種川に突き出した尾根があります。この戦艦のように延びた尾根をいつか歩いてみたいと思っていたのですが、今回河野原三角点まで行ってみることにしました。

登り口は赤松の南の横山です。地形図ではここには苔縄からしか行けませんが、実際は赤松から橋が架かっています。橋を渡ると「赤松橋 ふれあい公園」と書いてあり、ベンチがあります。しかしこの付近はあまりに急斜面で、尾根には登れません。尾根への登り口は、崖を横山の方に回ったところです。金網のフェンスがあり、金具一つで留まっている所から入れます。何の表示もないのですが、角の所です。中に入ると階段があって、楽に尾根に登れます。少し登ると灯籠と祠、それにベンチがあります。ここまでが公園のようです。この先の少し藪っぽい尾根を歩くと、横山四等三角点(119.65m)があります。

灌木の藪で、枯れ枝を折りながら歩きましたが、切り開きがあって、歩きやすい藪山です。智頭急行の横山トンネルの上を過ぎると、やや平坦になりますが、この付近には岩が多く、人工のものかも知れません。この尾根は千種川に突き出しており、南北両側が見渡せるため、木を切れば見張りを置くのに最適の場所です。昔何かがあったとしても不思議ではありません。242mピークも落ち葉の藪ですが、切り開かれています。この後も快適な雑木林の尾根歩きです。何カ所かヌタ場があって、オタマジャクシが泳いでいました。木が茂っているので適当に日差しを遮ってくれます。気持ちよく歩いて、354mピークに近づくと、シダが少し増えて、尾根に沿って荷造り紐が張られています。松茸山なのでしょうか?354mピークからも雑木林で、シダが少し生えていますが、落ち葉を踏んで歩けるところがほとんどです。マムシが丸くなって日向ぼっこをしていました。350mの等高線のあたりで尾根の荷造り紐が二つに分かれますが、ここは尾根を登っていきます。そして、380m付近で林道に出てきました。

赤土の斜面を削った幅2m以上の立派な林道です。とりあえずこれを横切って尾根を登り、河野原四等三角点(410.62m)を探しに行きました。周囲は主に松の林で、倒木は整理されて積んであります。三角点付近にはビールの空き缶の山がありましたが、三角点は見つけられませんでした。なんとなく空き缶の山の下にありそうな気がするのですが。さて林道ですが、歩いてみると三角点の周りを一周しています。東の端に突き出た尾根があり、それも一周しています。この尾根は木が少し刈られており、下から見ると孤立した林に見えていました。展望台というわけではありませんが、眺望は素晴らしいものでした。

林道がどこから来ているのか、少し歩いてみました。北西の尾根に沿って行くと、林道はあちこちに分岐しています。しかし、主な道は尾根沿いらしく、456mピークの北に出てきました、林道が頂上に延びていたので、456mピークにも登ってきました。林道が船岩から来ていることは明らかでした。Google Earthで見ると、三角点付近までは延びていませんが、456mピーク付近では林道があちこちにできています。ただ、山を下りる道は無いようですし、町境の北にも延びていません。周囲は松林なので、林道を作る目的がよく理解できません。倒木を片付けているのは分かるのですが、その後どうする計画なのでしょうか?

ひとしきり林道を歩いてから、下山を検討しました。三角点の南東から、河野原の宝林寺に向かって尾根があるので、これを下りることにしました。林道が大きくカーブしている先がこの尾根なので、そこから藪に入りました。倒木のある藪を少し下りて、尾根の北側を探すと道がありました。先の赤いプラスチックの杭が打ってあります。この道は尾根沿いに東に向かっています。急な道ですが、ジグザグに降りるも良し駆け下りるも良しで、長く延びた尾根の先(約270m)に着くと、祠と共同アンテナがありました。この付近はシダが茂っていますが、道ははっきりしています。最後は道は北に降りていたようですが、まっすぐに宝林寺の方へ降りると、祠や石仏の置いてある見晴らしの良い場所に出てきました。ここは智頭急行の写真を撮るには絶好のスポットで、鉄道写真マニアには知られた場所のようです。写真は、ここから見た横山の尾根です。宝林寺までの下山道には石仏がたくさん置いてありました。

登りの尾根は予想どうりでした。無理な登りもなく、下山も道があって楽でした。林道には驚きましたが、この先どうなるのでしょうか?

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆

地形図は「上郡」です。

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