2021年8月28日土曜日

養父市の大杉城跡から一の段

 


養父市大屋町の大杉は養蚕の地として有名のようですが、城跡もあります。二ノ宮神社に登ると後ろに大福寺があり、その一番上のお堂の左手奥に害獣避けの扉があります。「大杉城跡まで 10分 高城跡まで 50分 一の段頂上まで 150分 扉は必ず閉めて下さい」とあります。扉の向こうの道は植林の作業道で、分岐があってどれが正解かわかりません。かなりの急斜面ですが植林なので適当に登れて、段のある城跡らしいところに出てきました。平坦地があり、さらに歩くと深い切堀があって間違いなく城跡です。「大杉城跡」という説明書きはその奥にありました。さらに奥にも切堀があり、高城跡への道標がありました。文句のない歩きやすい尾根で、共同アンテナの残骸があり、ロープのある急斜面を登ると金属プレートのロクロ谷四等三角点(457.61m)と共同アンテナの残骸がある高城跡に着きました。西の方に少し展望があります。大杉城の他に丸部城への道標もありました。


一の段への道標に従ってさらに尾根を歩きました。最初は意外と起伏の多い、地形図では平坦な尾根で、徐々に登りになり、時々急斜面がありますがすぐに平らになります。明らかな道のある尾根です。途中から金網が尾根沿いに張られていますが、ほぼ壊れているのであまり邪魔ではありません。自然林が続き、快い山歩きです。かなりの長丁場でしたが、標高差300mを登るので、この程度長いほうが楽です。結局登り始めから100分ほどで一の段に着きました。アシビが生えていますが、金属プレートの奥山四等三角点(765.91m)があります。木が伸びていて展望はわずかです(写真)。


さらに尾根を西に歩きましたが、少し藪っぽくなりました。西隣の750m+ピーク付近はまるでかんな流しの跡のように尾根が尖っており、どの方向にも急斜面でした。ここから北方向に曲がって北にある林道を目指しましたが、この付近は急斜面です。滑りやすく、木に掴まって降りていくのに苦労しました。航空写真で見ると奥山三角点の北の谷は一見すると伐採地のようですが、よく見ると細い木が生えています。この付近を歩いていても、伐採地は見当たりません。ひょっとするとここで歩いた尾根は伐採地の縁なのかも知れませんが、通った付近は普通の若い植林でした。細尾根を通って、林道に出ました。2017/10/07に歩いている天谷線で、その時は大杉三角点からちょどこの付近に降りてきています。東に向かいましたが、未舗装でも歩きやすい林道で、時々大杉や大屋市場の町が見えます。


しばらく歩くと、林道から南に降りる道がありました。この付近は広く伐採されています。航空写真で見るとこの下の谷で大規模な崩落が起きており、そこへ通じています。崩落箇所から下には堰堤が多数設けられており、川(奥山川)沿いに降りて行けそうですが、工事の跡は歩きにくいのでここはパスし、その東の尾根から下山することにしました。ここにも下向きに道がありますが、それは使わず尾根を降りました。植林ですがちょっと歩きづらく、倒れたネットに沿って降りていくと岩とススキに囲まれた金属プレートの加保坂四等三角点(559.95m)がありました。さらに尾根を降りました。最初は尾根の先にあるアンテナを目指していましたが、途中で西寄りの尾根を降りたほうが近道だということに気付いて490m+から南西に降りました。ここは地形図から予想するよりもずっと急な斜面でした。ネットがあったのでそれに掴まって降りました。ひとしきり降りるとだいぶ楽になり、あとは細い尾根に沿って植林を降りました。途中で大杉の集落が見える伐採地があり、222m地点を過ぎるとお堂があり、林道へと降りられました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「関宮」です。



0 件のコメント: